新生・森保ジャパンの初陣では南米の強豪、ウルグアイと対戦。1-1の引き分けに終わったが、偽サイドバック戦術や若手の起用など新しいチャレンジを行った。「国内組」西村拓真のゴールや代表初先発を飾った右サイドバック、菅原由勢の台頭など、喜ばしいサプライズがあった。
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これらを受けて、森保監督はコロンビア戦のスターティングメンバーの選考について思案を巡らせていることだろう。記者会見では「基本的にウルグアイ戦のメンバー中心にして、何人か代えていく」と明かした。
28日に行われるコロンビア戦ではどのようなメンバーで挑むのだろうか。
コロンビア戦のスタメン予想
GKにはウルグアイ戦に続き、シュミット・ダニエルが起用される見込みだ。森保監督は27日の会見で「できれば経験が浅い選手に均等にチャンスを与えてあげたいという気持ちはありますが、明日に関してはダン(シュミット)を連続で、今の段階では起用しようと思っています」と発言しており、シュミットの先発出場は決定的となっている。
センターバックは板倉滉&瀬古歩夢が引き続き起用されるだろう。ウルグアイ戦では鳴りを潜めていた瀬古のビルドアップ能力に期待したい。
右サイドバックはウルグアイ戦で高パフォーマンスを見せた菅原が有力視されるものの、この試合で途中出場を果たしていた橋岡大樹がスタメンに名を連ねる可能性もゼロではない。
左サイドバックには伊藤洋輝に代わって代表初招集のバングーナガンデ佳史扶が抜擢される可能性がある。ウルグアイ戦で伊藤は三笘薫との連係がうまくいっていなかった。そこで代表初招集の攻撃的サイドバック、バングーナガンデを試すプランも考えられる。この21歳の若武者がフィットすれば日本代表にとって大きな収穫となる。
ボランチは再び遠藤航&守田英正コンビが担うだろう。偽サイドバック戦術を行う上で重要となるポジションであり、引き続きこのコンビでトライすることになりそうだ。
日本代表で最も選手層の厚い二列目は右から伊東純也、鎌田大地、三笘薫がスタメンに名を連ねると予想する。
トップ下では、久保建英が練習に復帰し、出場することを匂わすコメントをしていたが、森保監督は「本人はやる気満々だが、全体練習をしていないので、先発は難しい。途中出場させるかは、フィジカルコーチと相談して決めたい」と言及していたため、先発出場は無いようだ。またウルグアイ戦で結果を残した西村については、不調の鎌田に代わって先発の可能性もありそうだ。
右サイドに入るであろう伊東は前試合で堂安律と交代で出場し、違いを見せつけた。日本代表において両ウイングは最大の武器であり、伊東と三笘という縦に速い選手がサイドに揃うと相手にとっては相当な脅威となるはずだ。
1トップには浅野が起用されると予想する。前田大然が怪我により離脱したため、前線からハイプレスを仕掛けることができるスピードスターは浅野しかいない。ウルグアイ戦同様、浅野が先発し、途中交代で上田綺世という展開を予想する。
ウルグアイ戦の反省を生かし再び南米の強豪に挑む
新たな人選のもと、新たな戦術を試した新生森保ジャパンは、今度こそ勝利を掴み取ることができるのだろうか。守備の要である板倉は「初めて出るメンバーもいて若返ったので常にコミュニケーションを取りながらプレーすることを意識してやりました。ビルドアップの部分が初めてのトライということもあるので、ポジティブに捉えていいと思います」と振り返り、次に向けて現在の状況を前向きに捉えている。28日に行われる南米との一戦で新たな収穫を得られることを期待したい。
(C)浦正弘(ABEMA/キリンチャレンジカップ2023)