【キリンチャレンジカップ2023】日本-コロンビア(3月28日/ヨドコウ桜スタジアム)
「第一次より進化している」。FIFA ワールドカップ カタール 2022後、初の代表戦に出場した久保建英は自信を持ってそう語る。
【映像】1点を追う試合終盤から「4-2-2」にチャレンジするも...
第二次森保ジャパンが発足して1週間強。フレッシュな顔ぶれが多いなかで、新生・サムライブルーは新たなチャレンジに取り組んでいる。ウルグアイ戦では、世界的なトレンドとなっている偽サイドバックの戦術を用いた。コロンビア戦では、1点を追いかける試合終盤に中盤がひし形になる4-4-2を採用した。
準備期間は短かったはずだ。しかし陣形が変わった後の戦い方について久保は、「ボールを何度か拾って、運んでパスを散らして、いいシーンは作れていた」と4-4-2での戦いに手応えを語り、「(この短期間で戦術が)2個浸透しているだけでもすごいこと」と、そこに進化を感じていた。
久保は日本への帰国後、体調不良のためチーム活動に参加できず、全体練習に合流したのはウルグアイ戦の翌日だった。出遅れる形になってしまったが、「ミーティング内容がはっきりしている。決まり事がしっかりしていて、全体練習に3日しか参加していない僕でもチームのやり方がわかるような内容だった」と、短期間でもスムーズに飲み込み、役割をこなすことができた。
代表チームは、所属クラブがバラバラの選手たちが代表期間中に集まって、戦術を体現しなければいけないため、どの国も戦い方が上手く浸透しないという課題を抱えている。だが、久保の言葉を聞く限りでは、第二次森保ジャパンにその心配はなさそうだ。
とはいえ、ウルグアイ、コロンビアとの連戦は1分1敗。3カ月後に控える次の代表活動では、さらに戦術を浸透させ、第二次森保ジャパンの初勝利を手にしたい。久保は「次は相手がどこであれ、ホームでしっかり勝つことを意識したい」と、内容の先の勝利という結果を追い求める。
文・舞野隼大(C)浦正弘(ABEMA/キリンチャレンジカップ2023)