ファーガソン&ヴェンゲルがプレミア殿堂入り! 監督としての選出は初

 プレミアリーグは29日、サー・アレックス・ファーガソン氏とアーセン・ヴェンゲル氏の殿堂入りを発表した。

 2020年2月に設立が発表されたプレミアリーグの殿堂表彰『Hall of Fame(ホール・オブ・フェイム)』は、同リーグにおいて突出した記録を残した選手や、リーグに多大な貢献を果たした選手を称えるものであり、これまで16名が殿堂入りを果たしている。今回発表された両者は、共に初の監督としての殿堂入りとなった。

 1986年から2013年まで27年もの間マンチェスター・Uを率いたファーガソン氏は、「プレミアリーグ史上最も成功した監督」の1人。1992-93シーズンに初めてリーグタイトルを獲得すると、通算13度の優勝を成し遂げた。選手の育成にも優れ、教え子にはデイヴィッド・ベッカムやエリック・カントナ、ポール・スコールズ、ウェイン・ルーニーら、すでに殿堂入りを果たした選手も多く存在する。

 今回の発表に際し、ファーガソン氏は以下のようなコメントを伝えた。 

「プレミアリーグの殿堂入りを心から喜んでいる。このような評価を受けることは名誉なことだ。しかし、決して私だけの成果ではなかっただろう。マンチェスター・Uでの仕事と、そこで生まれた絆に関するものだ。クラブ、スタッフ、選手たちも誇りに思う」

「私の仕事は、ファンを満足させて家に送ることだった。ユナイテッドの歴史と私自身の期待が私を駆り立て、同じ期待を持って全ての選手を育成し、多くのことを達成できるようにしなければならなかったんだ」

 かつてはJリーグ名古屋グランパスエイト(当時)も率いていたヴェンゲル氏は、1996年から2018年までアーセナルを指揮。プレミアリーグ制覇は3度経験し、2003-04シーズンには26勝12分0敗でシーズン無敗での優勝を成し遂げた。国外を含む抜け目のない移籍戦略を見せ、ティエリ・アンリやパトリック・ヴィエラらの才能を発掘し輝かせる手腕も見せた。

 ヴェンゲル氏も今回の発表について以下のようなコメントを寄せている。

「プレミアリーグの殿堂入りに感謝している。私たちは、常にファンに何か特別なものを提供したいと思っていた。私はアーセナルを愛した人として知られたい。クラブの価値を尊重し、成長して大きくなれるよう努めた」

「これをサー・アレックスと共有できることは、私にとって大きな名誉だ。彼には敬意があり、そして彼と再会する絶好の機会となるだろう。美味しいワインと昔の戦いの思い出を語り合いたいね」