親がどのように関われば子どもが幸せに育つのか。最近話題の「非認知能力」も関連する長期間にわたる調査結果が発表された。
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「21世紀出生児縦断調査」は、学校教育から就業に至るまでを毎年調査することで、出生時からの縦断データを整備するもの。子どもの「孤独・孤立」に関する社会関係資本・学校適応についての調査結果を見ると、小学1年生の段階で母親・父親・保護者の学校関与の度合いが高いほど、その後子どもの学校適応の度合いが高くなることが分かった。
さらに、小学校高学年の各種の体験活動の経験がその後の非認知能力などに良い影響を与えるという。小学6年生時点で自然体験や文化的体験を経験していると、20歳までの時点における自尊感情や精神的回復力、がまん強さ、精神的健康にプラスの効果があるとされる。
この調査結果について、キャスター取締役CROで“Mr.リモートワーク”こと石倉秀明氏に話を聞いた。
「親は大変かもしれない。お金や時間に余裕がない状態でこの調査結果を見たら、『僕は学校行事に参加できないから、うちの子どもは可哀想だ』と卑下してしまう気がする。自分自身、実家があまり裕福ではなかったこともあり、家族でどこかに行っていろいろな体験をした記憶もほとんどない。しかし、別にそれで僕の人格に決定的な破綻があったかといわれると、あるのかもしれないが、40年は社会の中で生きている。今のところ家族をもって働いているから、それほど問題はないだろう」
「家庭環境が子どもの能力に影響するという事実は大事だが、因果関係があることとその子が幸せかどうかは分けて考えるべき。楽しく幸せに暮らしている方が子どもにとってもいい結果になるのでは。『こうでないと幸せにならない』『こうでないと非認知能力が上がらない』というわけではない。結局は、親が楽しそうに暮らしていると子どもも楽しそうに思って、それが子どもを大事にすることにもつながる」
(『ABEMAヒルズ』より)
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