バイエルンのオランダ代表DFマタイス・デ・リフトが、ユリアン・ナーゲルスマン氏の解任劇に言及した。29日、ドイツ誌『Kicker』が伝えている。
ブンデスリーガ10連覇中のバイエルンは今季も、同リーグ優勝争いを繰り広げるとともに、チャンピオンズリーグ(CL)では8戦全勝で準々決勝に進出するなど、目標とする3冠に着実に近づいている。しかし19日、第25節レヴァークーゼン戦での逆転負けにより首位陥落となると、クラブ上層部はシーズン序盤戦の不安定な成績や“絶対王者”たる姿に翳りを見せていること、さらに戦術面で一部の選手から不満の声が噴出していることなどを判断材料に、24日付でナーゲルスマン監督の解任を発表した。
まずデ・リフトは、ナーゲルスマン監督の解任劇に言及。3冠の可能性を残しているにも関わらず、指揮官交代が起こったことについて、同選手は「驚いたよ、リーグ戦では2位、カップ戦では準々決勝、チャンピオンズリーグでも勝ち進んでいる。まだ全てを勝ち獲ることができるのに…」と吐露しつつ、「彼の下で、僕はとても成長できた。だからこそ、すごく残念に思うよ。フットボールでは全てがすぐに変わってしまうんだ。これこそがフットボールで、この世界はとても厳しい」と感傷に浸った。
また、デ・リフトは「みんなが自分の仕事をする必要がある。僕たちはピッチで、クラブ上層部は監督と契約するときに、そして監督はピッチ外で自分の仕事をし、選手たちが十分に準備できているかを確認しなければならない。今回の解任は、彼がそれを十分にやっていないと判断されたということ」と自身の見解を示している。
今季からバイエルンに加入し、ナーゲルスマン氏の下でブンデスリーガ22試合に出場するなど、地位を確立し始めていたデ・リフト。フットボールの世界に付きまとう“指揮官交代”が与える影響は、どのようなものになるのだろうか。