リース・ジェームズ

 レアル・マドリードが、チェルシー所属のイングランド代表DFリース・ジェームズに関心を寄せているようだ。29日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 今年夏の移籍市場に向けて準備を進めているレアル・マドリード。ドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガムの獲得を熱望していることが明らかになっているが、クラブは右サイドバック(SB)の補強も本格的に検討しているという。今シーズンはスペイン代表DFダニエル・カルバハルや同MFルーカス・バスケスが右SBとして起用されているが、クラブ側は両選手とスタメン争いを展開できる実力者の獲得を望んでいるようだ。

 報道によると、レアル・マドリード側は右SBの補強に向けて、昨シーズンから獲得候補のリストアップを開始。現時点では、バイエルン所属のポルトガル代表DFジョアン・カンセロやビジャレアル所属のアルゼンチン代表DFフアン・フォイス、そしてR・ジェームズがリストに名を連ねているという。このうち、クラブ幹部が最も気に入っているのがR・ジェームズであり、現在は夏の移籍市場での獲得の可能性について議論が行われているという。

 R・ジェームズは昨年9月にチェルシーとの契約を2028年6月末まで延長。現時点でチェルシー側に同選手を売却する意思はなく、レアル・マドリード側も獲得が困難であることを理解しているという。しかし『アス』は、昨今の大型補強の影響により、チェルシーが財政面の改善を迫られている点を指摘。来る夏の移籍市場では複数名の選手を放出する可能性が非常に高いと伝えている。R・ジェームズが売却の候補に入るかは定かではないが、レアル・マドリードはこうしたチェルシー側の状況を鑑み、引き続き同選手の動向を注視していくものと見られている。

 現在23歳のR・ジェームズはチェルシーのアカデミー出身で、2019-20シーズンからトップチームの一員としてプレーしている。同クラブではここまで公式戦通算141試合に出場し11ゴール20アシストを記録。今シーズンは度重なる負傷に苦しんでいるものの、ここまで公式戦通算18試合に出場し2ゴール2アシストをマークしている。