リチャーリソン

 トッテナムに所属するブラジル代表FWリチャーリソンが、解任されたアントニオ・コンテ監督への感謝をつづった。

 現在25歳のリチャーリソンは昨夏にエヴァートンから移籍金6000万ポンド(約99億円)でトッテナムに加入した。今シーズンはここまで公式戦27試合に出場しているものの、負傷離脱を2回経験した影響もあって途中出場となる試合が多く、2ゴール4アシストを記録するにとどまっている。

 そして、8日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・セカンドレグのミラン戦で敗退が決まった後、リチャーリソンはブラジルメディア『TNT Sports』で出場機会が少ない現状への不満を吐露。「彼(コンテ監督)は突然、僕をベンチに置いた。僕は理由を聞いたが、何も教えてはくれなかった。理解できるものではない。だが、僕はバカではないし、プロフェッショナルだ。毎日仕事をしているし、プレーもしたい。今シーズンは言葉が悪いけど、クソみたいだ。でも、フィールドに立てば命を捧げている」と苛立ちを露わにしていた。

 その後、コンテ監督はリチャーリソンと和解したことを明かし、試合にも起用されていた同選手だが、アルゼンチンメディア『TyC Sports』ではリチャーリソンとチームメイトのアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロが最終的にはコンテ監督の解任に大きな影響を与えたことが報じられていた。

 しかし、リチャーリソンは30日に自身の公式ツイッターを更新。「選手としてのパフォーマンスに関して質問したり、批判することはフットボールの一部であり、それは理解している。でも、嘘は認めない! 僕は常にコンテとすべてのコーチたちに多くの敬意を持ってきた」とつづり、コンテ監督には感謝していることを強調した。

「彼はスパーズに来るのを大いに助けてくれたし、僕たちが問題を抱えたとしても(それが公になったとしても)いつでも会話とプロフェッショナリズムに基づいて解決してきたことは明らかだ」

「僕が彼に対する反乱のリーダーではない。全くの逆だ。彼が僕に期待していたことをあまり提供できなかったこと、彼が留まるために十分なことができなかったことを申し訳なく思っている。彼が去った時にはすべてに感謝し、今後の成功を祈っているとメッセージも送った。なぜなら、彼はそれに値しているからね!」