日本ハムの新球場に野手が苦戦?
今季から北海道日本ハムファイターズの新たな本拠地となった『エスコンフィールドHOKKAIDO』。新球場としては広島東洋カープの『MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島』が2009年に開業して以来となるが、人工芝が一般的な国内では珍しい内外野天然芝のフィールドが大きな特徴のひとつだ。
しかし、開幕前のオープン戦では実際の映像をみても、各チームの守備陣が苦しんでいる様子が見られた。慣れない新球場だけに、他球場との違いは気になるところ。場合によってはひとつの守備が勝敗を決めるだけになおさらだ。
千葉ロッテマリーンズのOBで野球解説者の里崎智也氏は、新球場の“芝”の印象について「芝が長いらしい。この点については新庄監督が言って、長さの調整をしている最中のようだ」と取材をもとに現状を解説。
気になるプレー面での影響については、「外野の芝も長いので、ボールの転がりが弱まり、内野手の間を抜ける打球で、走者がホームに帰ってこられる可能性が高まるようだ。外野手はチャージをキツめにしないと」と、特に走者を得点圏に置いたシーンで失点に絡む可能性を指摘する。
また、「ゴロで抜けた打球が外野フェンスに到達する前に、芝との摩擦で止まってしまうこともあるので、そのあたりも踏まえてこれから芝の長さが変わってくるのではないか」と、今後は現状を踏まえて、新球場の芝が調整される可能性を示唆した。
「最初はどの球団も新球場に慣れていかなくてはならない。調整していかないといけない」と里崎氏が語るように、特にパ・リーグのビジター球団にとっては、プレー機会が限られるため、新球場へのアジャストが求められるところ。逆に言えば日本ハムは地の利を活かすことができれば、それをアドバンテージにもできる。
こうした違いも新球場の醍醐味。それがひとつのプレー、そして勝敗にどう影響するか。プロ野球ファンにとっては興味深い注目ポイントといえるだろう。(ABEMA『バズ!パ・リーグ』より)