アーリング・ハーランド

 イングランドサッカー協会(FA)は3月31日、過去1年間にイングランドのクラブが代理人などに対して支払った仲介手数料・代理人手数料を公開した。

 2022年2月1日から2023年1月31日にかけて、FA傘下のクラブが、イングランドで登録された仲介業者・代理人に対して支払った総額を協会公式サイトで公開。世界の移籍市場を牛耳るプレミアリーグの20クラブが支払った総額は3億1821万9426ポンド(約522億円)となり、前年からの増加額は約4560万ポンド(約75億円)となった。

 1位は、合計5156万3571ポンド(約85億円)を支払ったマンチェスター・Cに。同クラブは2022年夏、ドルトムントからノルウェー代表FWアーリング・ハーランドを獲得。契約解除条項は5120万ポンド(約84億円)と格安だったが、その“代償”として、巨額の代理人手数料や給与を支払うことになったと見られている。

 期限付き移籍も含め、2つの移籍市場で総勢15人を獲得したチェルシーが、合計4316万72ポンド(約71億円)で2位となった。一方、最下位は意外にもノッティンガム・フォレストだった模様。24シーズンぶりにプレミアリーグ復帰を果たし、イングランド新記録となる30名を獲得(※レンタル含む)したが、支払った代理人手数料の合計はわずか435万3186ポンド(約7億円)だったと報告されている。

 ちなみに、プレミアリーグから2部チャンピオンシップへと降格したバーンリー、ノリッジ、ワトフォードが支払った代理人手数料は、いずれもフォレストと同程度の金額に。2部24クラブの総額は3631万7802ポンド(約60億円)だった。

 プレミアリーグ全20クラブが代理人・仲介業者に対して支払った金額の合計(ネット)は以下の通り。

ボーンマス 505万8871ポンド(約8億円)
アーセナル 1674万9072ポンド(約27億円)
アストン・ヴィラ 1562万3203ポンド(約26億円)
ブレントフォード 556万0192ポンド(約9億円)
ブライトン 858万3317ポンド(約14億円)
チェルシー 4316万0072ポンド(約71億円)
クリスタル・パレス 979万6296ポンド(約16億円)
エヴァートン 1354万2845ポンド(約22億円)
フルアム 875万8854ポンド(約14億円)
リーズ 1531万0814ポンド(約25億円)
レスター 1028万2967ポンド(約17億円)
リヴァプール 3369万1782ポンド(約55億円)
マンチェスター・C 5156万3571ポンド(約85億円)
マンチェスター・U 2472万6374ポンド(約41億円)
ニューカッスル 1078万4029ポンド(約18億円)
ノッティンガム・フォレスト 435万3186ポンド(約7億円)
サウサンプトン 631万9675ポンド(約10億円)
トッテナム 1613万7103ポンド(約26億円)
ウェストハム 1203万0438ポンド(約20億円)
ウルヴァーハンプトン 618万6765ポンド(約10億円)