トーマス・トゥヘル

 バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督が、4月1日に行われたブンデスリーガ第27節のドルトムント戦を振り返った。同日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 前節のレヴァークーゼン戦で逆転負けを喫し、首位から陥落した2位バイエルンは、勝ち点「1」差で首位に立つドルトムントをホームで迎え撃った。ユリアン・ナーゲルスマン前監督を電撃解任し、新たにトーマス・トゥヘル監督を招へいしていきなり大一番へと臨んだバイエルンだったが、前半のうちに3点を奪うと、後半にも1点を追加。その後、反撃を許し、72分と90分にゴールを奪われたものの、4-2で勝利を収めた。

 初を勝利で飾ったトゥヘル監督は試合後、「誰もが何かの危機を認識していた。監督の変更は常に不安を引き起こすものだ。今日の試合では、落ち着いて明確にプレーしたとき、私たちは質の高いチャンスを作り出したが、それを逃した。そして、私たちは失点を許し、それほど明確ではないチャンスを作っていた。分析するのは少し難しいが、勝利してとても良いスタートが切れた」と振り返った。

 続けて、試合内容については「少しオープン過ぎた。本当は敵陣でもっと優位に立ちたかったし、前半はとても神経質なスタートだった。後半は逆に緩過ぎてしまい、その結果、試合全体を通して、相手にボールを簡単に渡し過ぎた。自分たちにとってとてもハードな試合になってしまった。ポジティブな要素も多かったと思うが、改善の余地も多くあった」と勝利したものの、チームにはさらなる改善を求めた。

 また、バイエルンの新指揮官となったことに関してトゥヘル監督は「バイエルンは、常にタイトル獲得を目指して仕事ができるヨーロッパのクラブの1つだ。それは大きな挑戦で、仕事への欲求と興奮は、不安を上回っている。私は自分の才能と、自分の力をここで発揮できると信じている」と意気込みを語った。