かつてリヴァプールで活躍し、現在はイギリスメディア『スカイスポーツ』の解説者を務めている元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏が、チェルシーを率いていたグレアム・ポッター前監督の解任についてコメントした。
今シーズンのチェルシーは、現在バイエルンを率いているトーマス・トゥヘル氏が指揮を執る中でスタートした。だが、開幕直後の昨年9月7日付でトゥヘル元監督の解任を発表。チェルシーの共同オーナーを務めるトッド・ベーリー会長は「誰が正しいとか間違っているとかではなく、将来のビジョンを共有できていなかった」などとその理由を細かく説明し、8日には当時ブライトンを率いていたポッター氏とそのコーチングスタッフを引き抜いた。
だが、ポッター前監督が率いる中でチームは中々波に乗り切れない日々が続いた。チャンピオンズリーグ(CL)では準々決勝進出を果たしているものの、プレミアリーグでは28試合を終えた段階で10勝8分10敗。ポッター前監督の就任後は7勝7分8敗の勝ち点「38」という成績にとどまっていた。4月1日に行われた第29節アストン・ヴィラ戦を0-2で落とし、順位が11位に後退したことで、チェルシーは今季2度目の監督解任を決断。2日付でポッター前監督の解任が発表された。
このような状況を踏まえ、キャラガー氏は自身の公式Twitter(@Carra23)を更新。前オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏を引き合いに出しながら「トッドはロマンとは違うと言っていたじゃないか」と記した後、今回の発表を受けて自身の感想を綴った。
「グレアム・ポッターには同情するが、これは必然だった。ポッターのためにトゥヘルを辞めさせてはならなかったんだ。そもそもがバカげた決断だ」
なお、現時点ではチェルシーのコーチを務めていたブルーノ・サルトール氏が暫定監督としてチームを指揮する予定だ。後任としては、バイエルンの指揮官を解任されたばかりのユリアン・ナーゲルスマン氏を筆頭に、現在フリーのマウリシオ・ポチェッティーノ氏やルイス・エンリケ氏、スポルティングのルベン・アモリム監督などの名前が挙がっている。
【投稿】キャラガー氏がチェルシーの“解任劇”に言及
Todd said he would be different to Roman 😂😂
I feel for Graham Potter, but it was inevitable. You don’t change Tuchel for Potter. Ridiculous decision to start with. https://t.co/twZpL1D23H
— Jamie Carragher (@Carra23) April 2, 2023