(左)トーマス・トゥヘル監督と(右)サディオ・マネ

 バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督が、今シーズンから同クラブでプレーしているセネガル代表FWサディオ・マネについて言及した。3日、イギリス紙『ミラー』がコメントを伝えている。

 現在30歳のマネは2017年夏から5シーズンに渡ってリヴァプールで活躍。公式戦通算269試合の出場で120ゴール48アシストを記録し、プレミアリーグチャンピオンズリーグ(CL)など数々のタイトル獲得に大きく貢献した。そして昨年夏、最大4100万ユーロ(約59億円)とも報じられた移籍金でバイエルンに完全移籍加入。自身初となるブンデスリーガ上陸を果たした。

 加入後の4試合で4ゴールをマークするなど、シーズン前半戦だけで合計11得点をマークしたマネ。しかし、FIFAワールドカップカタール2022前にヒザを負傷すると、そこから約3カ月の戦線離脱を余儀なくされる。2月に復帰を果たしたものの、スタメン起用の機会は減少し、負傷前の昨年10月以降ゴールから遠ざかるなど苦戦。先月行われたCL・ラウンド16セカンドレグのパリ・サンジェルマン(PSG)戦では、起用法を巡りユリアン・ナーゲルスマン前監督に暴言を吐いたとも伝えられている。

 そうした中、ナーゲルスマン前監督の解任を受け、バイエルンの新指揮官に就任したトゥヘル監督が本領を発揮できずにいるマネについて言及。「イングランドにいた時から私は彼のことをよく知っている。絶対的なトッププレーヤーであることは間違いない」とコメントしつつ、次のように同選手の復調への期待を語った。

「リヴァプールでは毎年20〜30ゴールを挙げていたし、絶対的なキープレーヤーだった。彼のクオリティに疑いの余地はない。彼の年齢(30歳)であっても、環境に慣れるのには時間がかかる。彼のクオリティがこれから我々にもたらすものについて、私は何ら疑っていない。あとは、彼がリズムを取り戻すためには、信頼と忍耐が必要だ。ゴールを決めることが自信につながるうだろうね」

 シーズン終盤戦を控え、3冠達成(ブンデスリーガ、CL、DFBポカール)の可能性を残しているバイエルン。タイトルレースを前に、確かな実力と実績を誇るマネの復調をファン・サポーターも心待ちにしていることだろう。