リオネル・メッシ

リオネル・メッシとパリ・サンジェルマン(PSG)の関係終了が近づいていると、フランスの『レキップ』が報じた。同メディアは、メッシがPSGに残留する唯一の道は大幅な減棒を受け入れることだと主張している。

メッシは欧州でのプレー継続を希望し、自身5度目のチャンピオンズリーグ(CL)制覇への意欲を示していることから、来季もPSGでプレーすると目されていたが、状況が変わったようだ。

レキップは「来季、メッシのPSGとの冒険を続けるべきではない」としつつ、「最後のドアは開いている」と指摘。そのためには「給料の大幅な削減を受け入れなければならない」と説明している。

当初は、メッシの父親であり代理人であるホルヘ・メッシとPSGのナセル・アル・ケライフィ会長は、メッシが少なくともあと1シーズンはPSGで続けることに同意していたが、移籍市場での自由度を高めるため、選手の給与を削減し、UEFAのファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)の要件を満たす必要が出たと指摘。同紙によると、その削減額は現給料の4分の1にあたるという。

また、「バルセロナの影」もメッシがフランスに留まることを難しくしているとレキップは指摘している。メッシがプロとしてのキャリアの大半を過ごしたバルセロナはネグレイラ事件の影響や財政状況の悪化などがあるにも関わらず、バルサにとって歴史的な存在であるメッシとの関係を、最高の形で締めたいという願望を持っている。

また、メッシが減棒を受け入れる条件とされる「プロジェクトの保証」、つまりCL制覇に向けた動きに関しても、ここまで欧州制覇を成し遂げられていない現状や、最近の国内リーグ戦でも連敗を喫するなどを考慮すると、厳しい状態にある。サポーターはメッシへの不満を募らせており、今季終了後に契約満了を迎えるメッシが来シーズンもPSGでのプレーを継続する可能性は高くないのかもしれない。