DFBポカール準々決勝

 DFBポカール・準々決勝の2試合が4日に各地で開催された。

 フランクフルトはホームでウニオン・ベルリンと対戦。長谷部誠は先発出場、鎌田大地はベンチからのスタートとなった。試合は11分、ペナルティエリア内で長谷部からのロングフィードを受けたマリオ・ゲッツェがヒールで繋ぐと、ダイレクトでの落としを受けたランダル・コロ・ムアニが左足でフィニッシュを沈める。直後の13分にはゲッツェが浮き球スルーパスを供給すると、右サイドを抜け出したコロ・ムアニが飛び出してきたGKの頭上を超えるループシュートを決めた。

 20分にはアウレリオ・ブタの折り返しをラファエル・ボレが流し込んだものの、これはオフサイドのため得点は認められない。それでも、90分を通して無失点を続けたフランクフルトが、2月18日に行われたブンデスリーガ第21節ブレーメン戦以来、公式戦8試合ぶりの白星を掴んだ。鎌田は67分からピッチに立っている。

 バイエルン堂安律所属のフライブルクをホームに迎えた。堂安はスタメン出場。試合は19分、バイエルンが左コーナーキックを獲得すると、ジョシュア・キミッヒが右足で蹴ったボールをダヨ・ウパメカノが頭で沈める。バイエルンが先制したものの、フライブルクは27分に反撃。敵でクリアボールを拾ったニコラス・ヘフラーが強烈な左足ミドルシュートを叩き込み、試合を振り出しに戻した。

 その後はバイエルンがボールを握る展開となったものの、1-1のまま時間が経過。このまま延長戦突入かと思われた後半アディショナルタイム、フライブルクに絶好のチャンスが到来する。ピッチ中央で得たフリーキックから浮き球のボールを放り込むと、ペナルティエリア内の混戦からへフラーが右足でボレーシュート。これがジャマル・ムシアラの手に当たり、ハンドの判定でフライブルクにPKが与えられた。このPKをルーカス・ヘーラーが正面から見てやや左の位置に浮き球で叩き込み、土壇場でフライブルクが試合をひっくり返した。

 試合はこのままタイムアップ。昨シーズンのDFBポカールでクラブ史上初の決勝戦進出を果たしていたフライブルクが、公式戦13試合未勝利と苦手にしていた“絶対王者”との一戦を制し、ベスト4進出を決めた。堂安はフル出場を果たしている。一方、バイエルンはトーマス・トゥヘル監督就任後の公式戦2試合目で痛恨の黒星に。“3冠”の夢はここで潰えることとなった。

 DFBポカール・準々決勝の試合結果、および残り2試合の対戦カードは下記の通り。

■DFBポカール準々決勝

▼4日
フランクフルト 2-0 ウニオン・ベルリン
バイエルン 1-2 フライブルク

▼5日
ニュルンベルク vs シュトゥットガルト
ライプツィヒ vs ドルトムント