バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が、DFBポカール敗退に悔しさを滲ませた。4日、クラブ公式サイトやドイツメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
DFBポカール準々決勝が4日に行われ、バイエルンはフライブルクと対戦した。19分に左CKからダヨ・ウパメカノのヘディングシュートで先制したバイエルンだったが、27分にニコラス・ヘフラーに強烈なミドルシュートを叩き込まれ試合は振り出しに。そして後半終了間際、ヘフラーのシュートがボックス内のジャマル・ムシアラのハンドを誘い、フライブルクがPKを獲得。これをルーカス・ヘーラーが沈め、バイエルンは1-2の逆転負けを喫した。
痛恨の敗戦でベスト4進出を逃したバイエルン。トーマス・トゥヘル監督体制2戦目にして早くも初黒星を喫し、今シーズンの“3冠”達成の夢も潰えることとなった。トゥヘル監督は「明らかに非常に大きな失望だ。この結果が必然だったか否かについては分からないが、そんなことは最終的に重要なことではない」と敗戦に悔しさを滲ませた上で、試合内容を次のように振り返った。
「試合中の各局面において、我々は良いプレーをしていたし、非常に良い場面もあった。しかし、おそらくゴール前での切れ味が欠けていたのだろう。ファイナルサードへパスを通すことができず、その局面においてあまりにも杜撰だった。最後の局面でのハングリー精神、そして相手が深い位置まで引いて守っている時にゲームを強引に進めようとする貪欲さも足りなかった」
無念の敗退となったバイエルンだが、今週末にはブンデスリーガでフライブルクとの再戦、そして来週にはマンチェスター・Cとのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグが控えている。残るタイトル獲得に向けて、負けられない戦いが続くトゥヘル監督は「何が起こったかを受け止めなければならない。理解するのには時間を要するだろうが、それを消化し、教訓を得る必要がある。まだまだ厳しい戦いは続く」と切り替えの必要性を強調した。