今シーズン不振に陥っているチェルシーの得点力不足は深刻な数字になっているようだ。
プレミアリーグ第8節延期分が4日に行われ、チェルシーはリヴァプールと対戦。カイ・ハフェルツやマテオ・コヴァチッチらに決定機が訪れたが、この試合も得点を奪うことができず。スコアレスドローでタイムアップを迎えた。
前節のアストン・ヴィラ戦でも数多くのチャンスを創出しながら、0-2で敗れたチェルシー。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、直近2試合で39本のシュート(枠内11本)を放ち、「4.28」のゴール期待値を記録しているものの、無得点に終わっており、勝ち点「1」を獲得するにとどまっている。
データサイト『OPTA』によると、チェルシーは本拠地『スタンフォード・ブリッジ』でのプレミアリーグ直近8試合を前半無得点で終えている。これは1992年11月から1993年3月で記録した以来のクラブワースト記録だという。
また、今シーズンのプレミアリーグでは29試合終了時点でわずか29ゴールにとどまっており、リーグ戦のこの段階でこれ以上に得点が少なかったのは1921-22シーズン(23ゴール)、1923-24シーズン(16ゴール)の2回しかなく、約100年ぶりの事態となっている。
成績不振により、2日にグレアム・ポッター監督を電撃解任したチェルシーだが、ブルーノ・サルトール暫定ヘッドコーチで臨んだ一戦でも勝利することはできず、リーグ11位に沈んでいる。次戦の8日に行われる第30節のウルヴァーハンプトン戦後には、12日にチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でレアル・マドリードとの一戦も控えているが、果たして得点力不足は解消されるのだろうか。