シャビ監督

 バルセロナを率いるシャビ監督が、5日に行われたコパ・デル・レイ(国王杯)・準決勝セカンドレグのレアル・マドリード戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 先月のファーストレグを1-0で先勝し、本拠地『カンプ・ノウ』に凱旋したバルセロナ。しかしセカンドレグでは、前半アディショナルタイムにチャンスを逸脱した流れから、カウンターで失点を喫して、2戦合計スコアを振り出しに戻される。さらに後半には、FWカリム・ベンゼマにハットトリックを許してしまう。反撃の糸口を掴めないまま、2戦合計スコア1-4で敗退が決定した。

 本拠地で屈辱的な敗戦を喫したバルセロナ。悔しさを滲ませるシャビ監督は「これほどまでに互角の戦いが繰り広げられるときは、その瞬間をものにしなければならない。我々は前半にそれを逃して、彼らは後半にそれを捉えた。相手の方が優れていたから、言い訳のしようもない。飲み込むのが難しい敗戦だ」と心境を吐露した。

 また、シャビ監督は「2失点目は、大きすぎる罰だった。その後のPKも…」と嘆きつつ、「我々は自分たちの瞬間を生かせなかったし、(前日の)記者会見でも言ったように、マドリーはどんな時でも優勝候補で在り続ける。彼らはチャンピオンズリーグの勝者であり、偉大なチームなのだから、それを許してはくれない。マドリーを殺しそこねれば、彼らに殺される。我々は今後、自分たちの過ちから学ばなければならない」と“王者”の勝負強さを認めた。

 最後に、国王杯敗退により国内3冠の可能性は潰えたものの、現在首位を走るラ・リーガへの切り替えを強調した同指揮官は「これがフットボールだから、消化するのが難しい夜だ。私は昨日、マドリーが優勝候補だと言った。そんな相手に対して、我々は良かったけど、後半に2失点目を許した後は、めちゃくちゃにされた。もっとうまく戦えるようにならなければならない。厳しい結果だが、ラ・リーガに集中する」と決意を語っている。