英メディア『Football Insider』が三笘薫の所属クラブであるブライトンがセルティックの旗手獲得に興味を示していると報じた。日本を飛び出し、世界で成長を続ける2人の同期が再びプレミアリーグの地で再開する可能性が出てきた。
【映像】ブライトン三笘薫がみせる多彩なゴールバリエーション
セルティックで活躍中の旗手怜央、三笘との関係は
旗手は名門・静岡学園に進学し、その後順天堂大学に進む。大学ではFWにコンバートされると、1年時から関東大学リーグで9得点をあげて新人王を獲得した。卒業後、同じ1997年生まれで同学年の三笘と共に川崎フロンターレに入団、三笘が移籍するまでの1年半の間ともに戦っている。
初年度は足元の技術とフィジカルの強さを武器にウイングやインサイドハーフで使われ、公式戦38試合で6得点。三笘と共に攻撃の活性化を担った。同シーズン終盤から翌シーズンにかけてサイドバックにコンバートされると、左サイドで三笘との縦関係を形成。内側と外側のポジションを上手く使い分けることで、三笘がいい状態で仕掛けられる状況を作り出していた。また元々の攻撃的センスを活かし、オーバーラップで持ち上がってくるなど推進力も発揮していた。
その後東京五輪を経て、22年スコットランドの名門・セルティックへと移籍。強烈なシュートや視野の広さを活かしたパスなどを武器に、初年度からリーグ優勝に貢献した。今シーズンもインサイドハーフで不動のレギュラーとしてプレーするだけでなく、急遽右サイドバックでプレーして2ゴールをあげるなど、欧州の舞台でもポリバレントなプレースタイルで活躍している。
ブライトンでのポジションは? ロールモデルは「パスカル・グロス」
サイドバックから中盤、前線までさまざまなポジションでプレーできる旗手は、選手層がそれほど厚くないブライトンで重宝されることは間違いないだろう。ブライトンでは旗手の攻撃的センスを生かすために、トップ下やボランチで起用されることが予想される。
それだけでなく、怪我人が出た時や試合途中から攻撃を活性化させるためにサイドバックでも使われることもあるだろう。実際デ・ゼルビ監督は得点が欲しい場面でサイドバックに交代カードを使うことが多い。そのため攻撃力のある旗手は、スタメンでも途中出場でも出場機会を掴めるだろう。
三笘との左サイドでのコンビネーションから、得点を演出するなんて場面も見られるかもしれない。現在ブライトンではパスカル・グロスが1試合でボランチとサイドバックの両方でプレーすることが多く、旗手の目指すべきモデルとなりそうだ。
これまで旗手はストライカーからサイドバックとこれまでさまざまなポジションを経験し、その万能性を見せてきた。世界に飛び出し共に成長を続けた同期の2人が、再び同じクラブチームでプレーすることになるのだろうか。
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