ミケル・オヤルサバル

 レアル・ソシエダのスペイン代表FWミケル・オヤルサバルが、自身のコンディションについて語った。6日、地元メディア『Noticias de Gipuzkoa』が伝えている。

 昨年12月に、左ひざ前十字じん帯断裂の大ケガからおよそ9カ月ぶりの戦列復帰を果たしたオヤルサバル。今年1月のアスレティック・ビルバオ戦で復帰後初ゴールを決めたものの、それ以降は公式戦14試合で1得点とトップコンディションを取り戻すには至っていない。チームも“絶対的エース”の不調に呼応するように、直近のラ・リーガ6試合で1勝3分2敗と結果が振るわず、一時は大きくリードしていたチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いに、再び片足を突っ込むことになっている。

 まずオヤルサバルは、負傷した左ひざの状態について、「僕を手術したミケル・サンチェス医師からは『8カ月後には再び試合に出場し、通常のトレーニングに参加できるようになるが、膝の回復には2年はかかるだろう』と告げられた。1カ月や1回休んだぐらいでサヨナラできるようなケガじゃない」と吐露。続けて「結局、以前のような感覚を取り戻すのはとても難しい。数秒単位ではなく、千分の一秒単位のことだから大変なんだ。ズルをするつもりはないよ。ここにいたい、戻りたい、かつての自分になりたいという気持ちが一番にある。その上で、戦い続け、努力し続ければ、必ず戻れると信じている」と胸中を明かした。

 その一方で、やはり復調には程遠く、歯痒い日々を過ごしているオヤルサバル。直近では2試合連続でベンチスタートとなっている同選手は「イライラしないか? そういう日もあるさ。自分のことが好きになる日もあれば、そうでない日もある。ある感情を抱くこともあれば、別の感情を抱くこともある」と苦悩しつつも、「でもまあ、自分がこう在りたいと知っているから、自分自身を責めることも、背中にムチを打つつもりもない。6カ月前の自分を見て、僕が今やっていることを、今の自分自身を大切にしている」と前向きな姿勢であることを強調している。

 復帰後のインタビューにて、「以前のミケル、あるいはそれ以上の存在になる」と決意を口にしていたオヤルサバルは今、その姿に歩みを進めている。“絶対的エース”の完全復活を待ちわびるラ・レアルにとっても、それは2013-14シーズン以来となるCL出場獲得を後押しするものになるに違いない。