ブライトンの三笘薫は、先週末のブレントフォード戦ゴール、今週のミッドウィークでアシストと現在絶好調だ。順当に行けば日本時間8日に行われるトッテナム戦でも先発に名を連ねることになるだろう。
そんな波に乗る三笘に対し、対戦相手のトッテナムはどのような守備を見せるのだろうか。ポイント差が詰まっている上位対決ということもあり、三笘と対峙する選手には大きな役割が求められている。
「攻撃は最大の防御」を作り出したいペドロ・ポロ
トッテナムで右ウイングバックを務めるペドロ・ポロが、左ウイングでの出場が濃厚な三笘と対峙する可能性が高いだろう。ポロは今冬に日本代表MF守田英正も所属するポルトガルの名門スポルティングCPから加入した23歳の逸材だ。そんな期待の若手はどのように三笘と対峙していくのだろうか。
このスペイン代表DFの一番の魅力は攻撃性能の高さだ。力強い推進力と高い精度を誇るクロスを持ち味としており、相手の左サイドを脅かす存在となるだろう。そのためポロは攻撃において貢献して三笘の守備負担を増やすことで、日本屈指のドリブラーを攻撃に参加させないようにすることが求められている。
また、ポロは運動量も豊富であることから、三笘の様々な仕掛けに対して息切れをすることなくついていくことも可能だろう。好調な三笘に対して粘り強いディフェンスで、チームの右サイドを守るはずだ。
クリスティアン・ロメロの最後の砦としての役割に期待
だがポロだけでは今波に乗るドリブラーを抑えることは容易ではないだろう。そこでポイントとなるのが右センターバックでの出場が予想されるクリスティアン・ロメロだ。ロメロは強靭なフィジカルを武器とするアルゼンチン代表のディフェンダーである。さらに24歳のセンターバックは、高い身体能力に加え駆け引きの上手さと賢さを持ち、プレミアリーグでも指折りの対人守備の強さを誇る。たとえポロが三笘に抜かれたとしても、ロメロがその守備性能を活かし、最後の砦として三笘の進撃を止めることも考えられる。
加えてロメロはビルドアップにも定評がある。ボールを持った際には効果的な配球やポロとの連係から、攻撃面においても貢献し三笘の強みを消しにくることだろう。いずれにせよ、母国アルゼンチンをFIFAワールドカップカタール2022優勝に導いた万能性を持つロメロには注目だ。
ポロは今年の1月にトッテナムに加入したばかりであり、移籍して早々に守備で失態を犯したくはないだろう。ロメロもアルゼンチンのワールドカップ制覇を支えたメンバーの一人として、意地でも三笘薫を制圧したいはずだ。ポロとロメロが互いにカバーし合うことで三笘を止めるコンビネーションも見どころのひとつだ。
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