日本時間の8日、フライブルクとバイエルンが再び激突する。ミッドウィークのDFBポカールでも同カードの対戦が行われており、その際はフライブルクが後半アディショナルタイムの劇的PK弾でバイエルンに逆転勝利を収めている。日本代表の堂安律も4-4-2の左サイドハーフで先発出場し、勝利に貢献した。
【映像】「俺しかいない」堂安律が攻守に暴れまわる!
現在フライブルクはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位に位置しているが、5位ライプツィヒとの差はわずか2ポイントと油断できない状況にある。昨季は成し遂げられなかったクラブ史上初のCL出場に向けて、一つでも多くの勝ち点を重ねたい状況だ。
対するバイエルンは前節を前にトーマス・トゥヘルを新監督に招へい。その初陣となったドルトムントとの首位攻防戦を4-2で勝利し、単独首位に返り咲いた。しかし、こちらも2位と勝ち点2差と、勝ち星を落としている余裕はない。
どちらも勝ち点3が欲しい上位チーム同士の対決で、堂安はどのようなプレーを見せてくれるのだろうか。
ポカールでマッチアップしたポルトガル代表DFと再対戦なるか
DFBポカールでの対戦においてバイエルンは4バックの布陣を組み、左サイドバックにカンセロを起用した。今シーズン、冬の移籍市場でマンチェスター・シティより加入したポルトガル代表DFだったが、アルフォンス・デイヴィスやバンジャマン・パヴァール、キングスレイ・コマンらの存在もあって満足のいく出場機会を得ることができなかった。
そのような状況にあったカンセロだが、トゥヘル新監督のもと再びレギュラー争いに臨むことになりそうだ。
日本代表MFはDFBポカールでの対戦時にカンセロ相手の守備で苦戦していた印象だ。アタッカー顔負けのテクニックと攻撃センスを兼ね備えるポルトガル代表DFを一人で対応するとなるとかなり難しいものがある。後半になると、DFシルディリアと連係することで、うまくスペースをケアし、決定的な仕事はさせなかった。
仮に今節もカンセロとマッチアップするとなれば、まずは守備において味方と連係しながら対応する必要があるだろう。攻撃が得意な一方でカンセロは守備に難があるため、積極的に仕掛けることができれば十分にチャンスを作れる可能性がある。
目指すは2試合連続のジャイアントキリング
カンセロとの対戦の可能性もゼロではないが、今回の対戦ではデイヴィスとのマッチアップが濃厚だろう。
このカナダ代表DFは圧倒的なスピードが持ち味だ。元々はウイングの選手であり、代表チームでは今でもFWとして出場している。この選手に対してスペースを与えてしまえば1人、2人は個人で簡単に剥がされてしまうため、カンセロとの対戦以上にスペースのケアには注力する必要があるだろう。
一方で背後のスペースを突くことができれば日本代表MFにも攻撃のチャンスは生まれる。しかし、そのスペースをMFキミッヒやゴレツカ、CBのデ・リフトらがカバーしてくるため、攻略することは容易ではないだろう。
難しい戦いを強いられることが予想されるが、日本代表のサムライはFIFA ワールドカップ カタール 2022のスペイン戦で見せたように強烈な左足という武器を持っている。その武器で絶対王者を驚かせることができるだろうか。
今回の対戦でもフライブルクはボールを持たれる展開になるだろう。バイエルンにはFWニャブリやFWサネ、FWムシアラ、FWコマンなど圧倒的なスピードと打開力を持つ攻撃陣が多く在籍している。そのようなプレーヤーを抑えるためには、前回同様にチームで組織的に守備をする必要がある。フライブルクは鉄壁の守備からカウンターを繰り出し、2試合連続でジャイアントキリングを起こせるだろうか。