【プレミアリーグ】トッテナム2-1ブライトン(日本時間4月8日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
イングリッシュ・プレミアリーグ第30節、トッテナムvsブライトンがトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われ、トッテナムが2-1で勝利を収めた。日本代表FW三笘薫は左サイドハーフとして先発出場してネットを揺らしたが、VARで幻に。ゴール数と得点関与の記録更新に期待がかかったが、この試合は不発に終わった。
試合数はブライトンが2試合少ないながらも、6位・ブライトン(勝ち点46)と5位・トッテナム(勝ち点50)と順位を争うシックスポインターは、やはり白熱した展開となった。
立ち上がり6分、CKからファーに走り込んだ三笘薫がフィニッシュに持ち込むなどブライトンがチャンスを生み出すなかで、先制点は10分、トッテナムの"アジア最高の男"が圧巻のゴールを奪ってみせた。
韓国代表ソン・フンミンが左サイドからカットインして右足を振り抜くと、ボールは鮮やかな弧を描きながらゴール右隅へと吸い込まれた。三笘が1月21日のレスター戦で見せたような"デル・ピエロ・ゾーン"から奪った"これぞソン・フンミン"というゴラッソは、プレミアリーグ通算100点目となる記念ゴール。アジア人選手として前人未到の記録を打ち立てた。
追いかけるブライトンは16分、三笘が裏抜け出して見事なトラップからのゴールネットを揺らしたものの、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によるチェックの結果、トラップ時のハンドの判定でノーゴールに終わった。しかし34分、右CKから正真正銘の同点弾が生まれる。
ファーサイドで2人が相手をブロックするデザインされた形から、ファーに走り込んだダンクがヘッドで突き刺して、試合を振り出しに戻した。
迎えた後半、54分に中央のウェルベックがゴールを揺らしたものの、シュートが味方の肘に当たったとしてまたもやノーゴールに。ブライトンはボックス内でのハンドで2つのゴールが取り消されてしまった。
白熱した試合は60分、ピッチ内の判定に対して熱くなったベンチが一触即発の事態に。結果、ブライトンのデ・ゼルビ監督と、トッテナムを暫定的に指揮するクリスティアン・ステッリーニ暫定監督にレッドカードが提示され、両者が退席を命じられる珍しい事態となってしまった。
その後も、熱くなった試合はバチバチの展開となっていく。迎えた79分、右サイドから攻めたトッテナムが、デンマーク代表ホイビュアのマイナスのクロスに、中央でフリーとなったハリー・ケインが確実にフィニッシュを突き刺し、勝ち越しに成功した。
ブライトンは同点、勝ち越しを狙って最後まで攻めたものの追いつくことはできず。1月のフルアム戦以来、6試合ぶりの敗戦を喫した。三笘は最後までピッチに立ち、何度かチャンスに絡んだものの、チームを勝利に導く結果を残せず。アウェイながら、重要な一戦で突出したパフォーマンスを出しきれなかった。
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