【プレミアリーグ】リヴァプール2-2アーセナル(日本時間4月10日/アンフィールド)
 
 アーセナルは、リヴァプールの本拠地アンフィールドでなんと11年間未勝利。2012年9月以来、勝ち点3を手にしていないガナーズ(アーセナルの愛称)は、今日こそレッズ(リヴァプールの愛称)に土をつけるはずだった。しかし結果は引き分け。一時、2点をリードしていたなかで追いつかれる原因を作ってしまったのは「ジャカ兄貴」だった……。
 
【映像】ピッチ上であわや大乱闘 ジャカvsTAAの「どつきあい」
 
 イングリッシュ・プレミアリーグ第30節のリヴァプールvsアーセナルがアンフィールドで行われ、首位を走るアーセナルはアウェイで2-2の引き分けに終わった。
 
 この試合はアーセナルにとって“鬼門”だった。リヴァプールの本拠地「アンフィールド」において、アーセナルは2012年9月以来一度も勝利を収めていなかったのだ。直近6試合は6連敗で、しかも全試合で3失点以上を奪われ「4得点22失点」という悲惨な成績を残しているのだ。ここまで首位を快走してきただけに、今季こそと思われたのだが……。
 
 実際、アーセナルは、前半に2点を先取した。そこまではよかった。しかし、一つのシーンで一気に流れが変わってしまった。ピッチ上の小競り合い、一触即発の乱闘騒ぎだ。
 
 39分、リヴァプールDFトレント・アレクサンダー=アーノルド(TAAの愛称がある)の足元からボールが離れた際に、アーセナルMFグラニト・ジャカが背後から足を出した。それに激怒したTAAが、ジャカの背中を突き飛ばしたことで両者ヒートアップ。胸をぶつけ、頭を突き付ける“どつきあい”となり、あわや乱闘かというシーンとなった。
 
 すぐさまアーセナルの選手がジャカを押さえつけ、事態は両者イエローカードの喧嘩両成敗となり、最悪の乱闘騒ぎとはならなかった。ABEMAで解説を務めたベン・メイブリー氏は「アーセナルの選手たちは大してヒートアップもしていない。今、いらないことしてレッドカードをもらってしまえばゲームが完全に変わるかもしれない」と、審判に抗議するリヴァプールの選手とは対照的に冷静なアーセナルの選手の振る舞いに理解を示した。
 
 しかし、これで流れが変わってしまった。直後の41分、エジプト代表FWモハメド・サラーのゴールが生まれると、後半は俄然、リヴァプールのペースに。86分、ブラジル代表ロベルト・フィルミーノが頭で合わせて、ついに試合を振り出しに戻した。
 
 さらにリヴァプールが猛攻を仕掛け、94分、95分には決定的なシーンが訪れたが、いずれもアーセナルの守護神ラムズデールがしのいで、タイムアップ。「鬼門」は伊達じゃないのか…2点をリードして幸先良かったはずのアーセナルは2-2で引き分けた。
 
 日本代表DF冨安健洋が怪我のため今季の出場は絶望的というなかでも、首位を堅持するアーセナルだが、今節で連勝は「7」でストップ。一騎打ちを繰り広げ、5連勝中の2位マンチェスター・シティの追い上げを受けることになった。
(ABEMA/プレミアリーグ)