アバター同士で交流する「メタバース婚活」に注目が集まっている。見た目や年収などではない、“性格を重視”した婚活は新たな恋の形となるのだろうか。
3月11日、メタバース空間「GAIA TOWN」を利用して行われたメタバース婚活。結婚する意志のある千葉県内4つの市(木更津・君津・富津・袖ケ浦市)の住民などが参加し、メタバース空間上で、異性との交流を楽しんだ。
アバターで顔や年齢はわからず、リアルなのは声だけ。1対1のトークタイムに、PRタイム。街コンさながらの雰囲気で、各々が自らをアピールする。イベントの最後にはカップルの成立発表も行われ、この日は合わせて10組のカップルが成立した。
成立後はメタバース上でデートをしたり、カップルによってはリアルでのデートに発展するという。
まさに、”新時代”の婚活とも言えるメタバース婚活。イベントを開催した、一般社団法人メタバース婚活協会代表の高須美谷子理事に話を聞いた。
「性格で入る婚活なので、『この人はこういう所が丁寧だ』『優しい』とか、そこを最初に知ってもらうことが目的だ」
これまで、婚活イベントを多数開催し、”恋愛のプロ”として男女の仲を取り持ってきたという高須さん。メタバース婚活の開催のきっかけについてこう話す。
「性格に至る前に、顔と条件だけで相手を決めてしまうことがすごい残念だなと。もっと性格重視の婚活パーティーってないのかなと」
こうして、2022年の秋から始まったというメタバース婚活。山梨県北杜市でも開催など、さまざまな自治体から開催の相談を受けているという。
高須さんがメタバース婚活のメリットだと話すのが、”ミスマッチ”の少なさ。
相手への好意がどのように変化していくのか、高須さんたちは婚活サービス事業の経験をもとに「恋愛曲線」を作成した。
一般的な婚活の場合、男性は出会いから徐々に好意が下がっていくのに対し、女性は徐々に好意が上がっていく、真逆の動きになるという。
一方、メタバース婚活の場合に想定される「恋愛曲線」では、見た目などの条件ではなく、性格から徐々にお互いを知っていくため相手に寄せる好意も同じように上がっていく。
「メタバース婚活の今までのカップル率は、かなり異例の8割を超えている。メタバース婚活の場合は実際に出会った瞬間に、お互いが同じような曲線を描きながら興味が上がっていく。無理のない曲線を描いているので、どこで告白してもそんなに誤差がない」
もちろん、恋愛に対するアプローチの仕方は人ぞれぞれ。自分に合ったやり方で、恋愛を成就させて欲しいと高須さんは話す。
「成婚に至ったという報告はまだ受けてないが、継続して付き合ってるカップルもいる。結婚したい人が結婚できる世の中に変えていけたらと思っている」
(『ABEMAヒルズ』より)
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