アレックス・バエナ

 ビジャレアルのU-21スペイン代表MFアレックス・バエナが10日に自身の公式Twitterを更新し、レアル・マドリードに所属するMFフェデリコ・バルベルデとの一連の騒動について改めて声明を発表した。

 事の発端は、8日に行われた『レアル・マドリードvsビジャレアル』の試合後にビジャレアルのチームバスに乗り込もうとしていたバエナを、待ち伏せしていたバルベルデが殴打したこと。背景には今年1月に、バルベルデの第2子が流産の危機にあったことに遡り、その後2度に渡って行われた同カードにて、バエナがバルベルデに対して、胎児の流産を揶揄する発言やジェスチャーで挑発行為に及んでいたことがあるという。それを端緒に暴力騒動にまで発展し、同選手は9日にバルベルデを告訴したことを発表。これにより、今後は刑事事件として捜査されることになっていた。

 騒動後からバエナは「試合後に受けた暴行はとても悲しく、僕について言われていることに驚いている。僕がそのようなことを言ったというのは、全くの事実無根だ」と主張。そして10日、同選手はバルベルデから暴行を受けたとして警察に被害届を提出したこと、さらにバルベルデ側の主張に反駁した。また、一連の騒動を契機に、侮辱や脅迫が自身の家族にまで及んでいることを強く非難している。

「先週の土曜日、僕はレアル・マドリードとの試合終了後に同業者に暴行されました。事件後、彼の側近はいくつかの発言を公にし、その中には、僕が彼の家族の痛みを願ったということも語られています。しかしそれからというもの、当然のことながら、そのような言動を証明するようなものは公表されていません」

「彼らは暴力を正当化するために不幸を利用し、嘘という暴力よりも傷つき、痛みを伴う手段まで行使しています。脅迫、侮辱、さらには僕の家族の死を望むメッセージなど、これまでに身内が受けたダメージは回復不能なものであり、決して正当化できるものではありません」

「昨日、僕はこの事件を警察に訴えました。正義の鉄槌に委ねよう。僕は今、自分の仕事に集中し、所属クラブの目標達成に貢献することだけを目標としています」