リヴァプールが、ドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガムの獲得競争から撤退する可能性が高いようだ。11日、『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。
今シーズンのプレミアリーグで苦戦が続くリヴァプール。29試合を戦い終えた段階での戦績は12勝8分9敗の勝ち点「44」となっており、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位マンチェスター・Uとのポイント差は「12」となっている。
そうした中、今シーズン終了後の6月末には、イングランド代表MFアレックス・オックスレイド・チェンバレンや元同国代表MFジェイムズ・ミルナー、ギニア代表MFナビ・ケイタらの現行契約が満了となる。これに伴い、リヴァプールは来シーズン以降の戦いを見据え、来る夏の移籍市場での中盤の補強を画策。ドルトムントで目覚ましい活躍を見せる19歳のベリンガムを獲得ターゲットに据えていることが明らかになっていた。
同選手に対してはマンチェスター・Cやレアル・マドリードなど複数のビッグクラブからの関心も伝えられ、今シーズン終了後には獲得をめぐる熾烈な争奪戦が勃発する可能性が高いとの見方が示されている。しかし、今回の報道によると、リヴァプールはベリンガムに対する関心に終止符を打った模様。夏の移籍市場では同選手の獲得に動かない方針へと舵を切ったようだ。
背景にはあるとされているのが、1億ポンド(約166億円)を超えるとも報じられているベリンガムの評価額および移籍金だ。リヴァプールは夏の移籍市場での中盤の補強を希望しているものの、莫大な取引額を問題視。ベリンガムの獲得は今夏に実行可能な選択肢ではなく、1選手に1億ポンド(約166億円)以上を注ぎ込むことはクラブの復調に向けた正しい戦略ではないと考えているようだ。
なお、『スカイスポーツ』によると、リヴァプールは夏の移籍市場で少なくとも2人のMFをスカッドに加えることを望んでいるという。ベリンガム争奪戦からの撤退が伝えられた中で、同クラブはどの選手にアプローチをかけるのだろうか。