エンソ・フェルナンデス

 チェルシー所属のアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスが、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝に向けた意気込みを語った。11日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。

 プレミアリーグでは30節終了時点で勝ち点「39」の11位に付けるなど苦戦が続いているチェルシーだが、CLではミラン、ザルツブルク、ディナモ・ザグレブと同居したグループEを首位通過。決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ではドルトムントを撃破し、3シーズン連続のベスト8進出を決めた。次なる相手はレアル・マドリード。両者は3シーズン連続でのCLでの顔合わせとなる。

 今冬の加入以来、中盤の主軸として活躍しているE・フェルナンデスは「レアル・マドリードが多くの歴史を持った巨大なクラブであるということは理解している。もちろん、彼らは大物選手が数多く在籍するチームだ」と対戦相手を警戒。その上で、マッチアップが予想されるクロアチア代表MFルカ・モドリッチと元ドイツ代表MFトニ・クロースについては「すべてを勝ち取っているし、人々にインスピレーションを与える非常に大きな存在だ」と言及した。

 クラブは先日、グレアム・ポッター前監督を解任し、暫定指揮官としてフランク・ランパード氏の招へいを発表したばかり。混乱の中で大一番を迎えることとなったチェルシーだが、過去には暫定監督の下で好成績を収めたケースもある。2011-12シーズン、チェルシーはロベルト・ディ・マッテオ暫定体制で、クラブ史上初となるCL制覇を成し遂げたのだ。E・フェルナンデスは、ランパード暫定監督も在籍していた当時のチームについても触れつつ、次のようにレアル・マドリード撃破への意気込みを語っている。

「フランク(ランパード暫定監督)は僕たちに『顔を上げて試合に集中するように』と言った。彼は2012年にCLで優勝した時のことも話してくれたよ。チームが最悪な状況を迎えていた中で、どのようにしてCLを制覇したかということをね。彼は最高の形で僕たちを代表しているよ。明日の試合では僕も最善を尽くしたいと思っている」

「(対戦相手を)恐れているかだって? 僕たちは恐れてはいない。これはサッカーの試合であり、レアル・マドリードの質については理解しているが、恐れはないよ。試合を楽しみたいし、チェルシーのためにベストを尽くすつもりだ。このグループは強いし、団結している。CLが何を意味するかについても理解している。明日の試合に向けて、精神的な準備はできているよ」