バルセロナに所属するスペイン代表MFガビへのチェルシーの関心が強まっているようだ。11日、スペイン紙『アス』が報じている。
現在18歳のガビは、昨季のラ・リーガ第3節ヘタフェ戦でトップチームデビューを飾ると、瞬く間にバルセロナの欠かせない戦力に定着。今季も不動の地位を確立しており、ここまで公式戦40試合のピッチに立って2ゴール6アシストを記録している。
そのガビは、クラブがラ・リーガにおけるサラリーキャップの条件を満たしていないことを理由に、トップチーム登録が認められない状況となっていたが、この判断を不服としたバルセロナが裁判所に申し立てを行うと暫定的に登録を認める判決が下されていた。しかし、訴訟に不備があったことなどから、ガビは再びBチーム登録となっている。
そんななか、スペイン紙『アス』によると、チェルシーのクラブ関係者がガビの代理人であるイバン・デ・ラ・ペーニャ氏と会談を行ったようだ。チェルシーは強い契約意欲を示し、加えて将来の野心的なプロジェクトやチームの中心選手としての地位を与えようと準備しており、会談は両者にとって満足いくものだった模様。今後も話し合いを続けることで同意したという。
また、同紙は、ガビがバルセロナの一連の対応に不満を感じていると指摘。加えて、チェルシーの新監督に自身をスペイン代表に引き上げた元指揮官であるルイス・エンリケ氏が就任する可能性も指摘されており、同氏の招へいに成功すれば、移籍の後押しとなるとも報じられている。
現状、ガビとバルセロナの契約は2024年6月末日までとなっており、新たな契約が締結されなければ移籍金なしでの移籍も可能となる。果たして、バルセロナは財政問題をクリアして新たな契約を締結できるのか、それともガビのチェルシー移籍が実現するか--。今後の動向に注目が集まるところだ。