日本代表DF板倉滉が所属しているボルシアMGは12日、元ドイツ代表MFラース・シュティンドルが2022-23シーズンをもって契約満了となり、今季限りでクラブを離れることを発表した。
シュティンドルは1988年8月26日生まれの現在34歳。カールスルーエの下部組織出身で、同クラブでトップチームのキャリアをスタートさせた。2010年夏にはハノーファーへと完全移籍。同クラブではMF清武弘嗣(現:セレッソ大阪)やDF酒井宏樹(現:浦和レッズ)とも共に戦った。ハノーファーでは負傷に苦しめられながらも主力、そしてキャプテンとして活躍し、2015年夏にはボルシアMGへの完全移籍を決断。初年度の2015-16シーズンはブンデスリーガ30試合出場7得点11アシスト、DFBポカール3試合出場4得点2アシスト、チャンピオンズリーグ6試合出場3得点1アシストと、公式戦39試合の出場で14ゴール14アシストを記録するなど主力として活躍した。
翌シーズンからはキャプテンも務め、攻撃陣の中心に君臨し続けている。今シーズンはハムストリングの負傷で出遅れたものの、復帰以降は定位置を確保。ブンデスリーガ第27節終了時点で22試合出場5ゴール6アシスト、DFBポカールでも2試合の出場で1ゴール3アシストという成績を残している。また、2017年にデビューを飾ったドイツ代表では11試合の出場で4ゴール1アシストを記録。コンフェデレーションズカップ2017ではドイツ代表の優勝に貢献した。
ボルシアMGには計8シーズン在籍し、公式戦通算で264試合出場80ゴール61アシストと結果を残してきた。退団に際し、シュティンドルは決断の背景をこのように発表している。
「ここ数週間にわたって様々なことを考えた結果、故郷に戻るという決断に至った。これはキャリアをスタートさせた当初から思い描いていた計画だったが、この素晴らしいクラブとそこで働くスタッフ、この数年間共に戦ったチームメイト、そしてボルシアMGのファンの皆さんからいただいた素晴らしい前向きな励ましによって、非常に悩ましい決断となった。ここでの日々は居心地が良く、僕の人生で最高の時間だった。このクラブで出会ったすべての人々に感謝の言葉を伝えるよ。ここでの思い出を忘れることなく、僕は人生における次の道に進む」
なお、ドイツメディア『スカイスポーツ』によると、シュティンドルは古巣のカールスルーエに復帰する可能性が高まっているという。今シーズンのカールスルーエはブンデスリーガ2部に身を置いており、第27節終了時点で勝ち点「36」を獲得して9位となっている。
【動画】ボルシアMGのキャプテンが今季限りの退団を発表
Videobotschaft vom Capitano 💚😢 @stindl28 verlässt Borussia zum Saisonende nach acht gemeinsamen Jahren. #FohlenFamilie pic.twitter.com/pb1au5Tdpv
— Borussia (@borussia) April 12, 2023