ブラヒム・ディアス

 チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグが12日に行われ、ミランがナポリを1-0で下した。試合後、スペイン人MFブラヒム・ディアスが『BT Sport』にて勝利の喜びを口にした。

 注目の“イタリア勢”直接対決でミランを勝利に導いたのは、レアル・マドリードからのレンタル加入3シーズン目を迎えた“10番”だった。スコアレスで迎えた40分、B・ディアスが魅せる。自でのボール回収からイタリア代表DFダヴィデ・カラブリアがパスを付けると、自陣中央付近の位置でボールを受けたB・ディアスが、巧みなターンで寄せてきた相手選手2名を置き去りに。そのまま独走してボールを持ち運ぶと、ポルトガル代表FWラファエル・レオンの折り返しからアルジェリア代表MFイスマエル・ベナセルが左足フィニッシュを沈め、ミランが先手を取った。

 後半は押し込まれる時間帯も少なくなかったものの、フランス代表GKマイク・メニャンを中心とした守備陣が失点を許さず。クリーンシートで90分間を終え、本拠地『サン・シーロ』で行われたファーストレグで白星を飾った。

 UEFA(欧州サッカー連盟)が選出する同試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチには、決勝点を演出したB・ディアスが輝いた。UEFAのテクニカルオブザーバーパネルは「彼はゴールに繋がるビルドアップで大きく貢献した。非常に拮抗した両チームの争いの中で、彼がボールを持っている時は常に違いを生み出すような輝きを見せていた。試合の勢いを変えただけでなく、優れた技術で大きな仕事をやってのけた」と評価している。

 試合後、B・ディアス自身も「ポジティブな結果を出すことはとても重要だ」と勝利への喜びを露わに。「スタジアムの雰囲気は信じられないほど素晴らしいものだった」とファン・サポーターへの感謝を伝えただけでなく、「ナポリは本当に手強い相手だったが、無失点で終えられて最高だよ」とホームでのクリーンシートに満足感も示している。

 最後にCLで優勝した2006-07シーズン以来となるベスト4入りへ大きく前進したことは事実であるものの、準決勝に進むにはまだセカンドレグが残っている。18日にナポリの本拠地『スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ』で開催される一戦に向けて、B・ディアスは「ゴールを許さないこと」が勝利の鍵になると笑う。続けて「いつも通り、勝つためにプレーする必要がある。守りに入るべきではない。なぜなら、僕らはミランなのだから。素晴らしいチームの一員であるという自覚を持って、次も戦う。それが僕らのすべきことだ」と意気込んだ。