サディオ・マネ、レロイ・サネ

 バイエルントーマス・トゥヘル監督が、セネガル代表FWサディオ・マネとドイツ代表FWレロイ・サネをめぐる一連の騒動についてコメントした。14日、ドイツ紙『ビルト』が伝えている。

 11日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグのマンチェスター・C戦(● 0-3)では、試合後のドレッシングルームでマネとサネが衝突。激しい口論の末、マネがサネの顔面を殴打した。事態を重く見たクラブは、15日に控えているブンデスリーガ第28節のホッフェンハイム戦でマネを招集外とし、50万ユーロ(約7,400万円)もの罰金を科している。

『ビルト』は、トゥヘル監督が騒動発生当時のことを振り返ったコメントを紹介。指揮官は、迅速に事態の把握と収拾に動いたことを明かした。

「私は監督室にいたから、騒動を目撃したわけではないんだ。もちろん、その晩のうちに関係者全員と話をしたよ。それが必要だったし、明確な事件だったからね。問題を明らかにすることが重要だったし、私たちは事態を収拾した。残念ながら、こういった溝ができてしまうのは私たちが初めてではないし、最後でもないだろう。一方、対処をしたことで浄化作用もあった」

 トゥヘル監督は、マネについて「絶対的なトッププロフェッショナル」「全幅の信頼を寄せている」と評価したうえで、「あれ(サネに対する暴行)はやりすぎで、行動規範に反していた」とコメント。「誰にでも、時にはやりすぎてしまうことはある。彼は過ちを認めて謝罪もしたし、それは絶対に信用できる」とした。

 試合中にも激しく口論していた、マネとサネ。暴力行為にまで発展してしまった本件だが、トゥヘル監督はすでに問題が解決していることを強調し、「クラブ内部よりも外部の方が、ずっと混乱しているように見える」と語っている。