【プレミアリーグ】チェルシー1-2ブライトン(日本時間4月15日/スタンフォード・ブリッジ)
イングリッシュ・プレミアリーグ第31節、チェルシーvsブライトンがスタンフォード・ブリッジで行われ、ブライトンが2-1で2試合ぶりに勝利した。日本代表FW三笘薫は左サイドハーフとして先発出場して再三に渡るチャンスメイクで攻撃を盛り立てたが、今季8点目のゴールは生まれなかった。
【映像】変幻自在、三笘薫の"0-100ドリブル"からアシスト未遂
7位・ブライトン(勝ち点46)と11位・チェルシー(勝ち点39)の中位争いは、序盤から目まぐるしく動く展開となった。立ち上がりはチェルシーが激しいプレスを見せたものの、それをモノともしないブライトンのビルドアップが際立っていた。
最終ラインのアダム・ウェブスターとルイス・ダンクという2人の長身イングランド人による組み立ては、スペイン代表GKロベルト・サンチェスも活用しながら、隙を見て一気に縦パスを通してダイレクトの展開で相手を崩していく。そこに左サイドや、やや内側に入り込んだ日本代表FW三笘薫も絡みながら、チェルシーのゴールを脅かしていった。しかし、先制点を挙げたのはチェルシーだ。
13分、左サイドのウクライナ代表ミハイロ・ムドリクが中に切り込んで、中央に入ったタイミングで左へとマイナスのパス。これを受けたイングランド代表コナー・ギャラガーのフィニッシュはブライトンのDFに当たりネットへと吸い込まれた。これでチェルシーが盛り返すかと思われたが、その後は、追いかけるブライトンが試合を支配する展開となっていく。
26分には、三笘が左サイドからの"らしい"突破を見せ自らフィニッシュにいくもこれはGKの好セーブに防がれてしまう。それでも前半終了間際の42分、待望の同点弾が生まれた。
アイルランド代表の18歳の若きCFエヴァン・ファーガソンが、39分に負傷交代となり、急遽ピッチに立った元イングランド代表ダニー・ウェルベックが、右からのクロスにファーでヘッドで合わせてみせた。
前半を終えて、ブライトンがポゼッション率で68%とチェルシーを圧倒し、かつシュートも12本(うち枠内5本)と、相手の3本(うち枠内1本)を凌駕し、内容で上回っていた。
迎えた後半、チェルシーが守備ラインをやや下げるなかでブライトンの攻勢がさらに増していく。そんななかでチェルシーが56分から57分にかけて4枚を交代して反撃を試みるが、次の1点を奪ったのはブライトンだった。28分に、ジョエル・フェルトマンの緊急事態に際して交代でピッチに投入されたパラグアイ代表フリオ・エンシソが69分、目の覚めるようなミドルシュートをゴール左上隅に突き刺して勝ち越しに成功した。
目の覚めるようなこのゴールには、ABEMAで解説を務めた槙野智章氏も「すごいゴールだ」と絶句。実況・吉野真治氏も、19歳が決めた2試合ぶり今季2点目を「レインボーゴール」と称賛した。
その後も試合の主導権を握ったのはブライトンは、今季好調を維持するチームの勢いそのままに逃げ切りに成功。クラブ史上初の欧州カップ戦出場権獲得に向け、アウェイ戦で重要な勝ち点3を手にした。
(ABEMA/プレミアリーグ)(c)GettyImages