イニャキ・ウィリアムス

 ラ・リーガの第29節が15日に行われ、久保建英の所属するレアル・ソシエダが敵地でビルバオとの“バスク・ダービー”に臨んだ。

 シーズン前半のダービーで得点を記録している久保は、この日もミケル・オヤルサバルと共に2トップの一角として先発し、右サイドよりでプレー。試合は両者一進一退の攻防が続く展開となるが、ホームのビルバオが高い位置でのボール奪取から徐々に好機を作り出していく。

 そのビルバオは、26分にニコ・ウィリアムスがボックス内から、32分にはイニャキボックス外から決定的なシュートを放つ。いずれもGKの好守に阻まれたが、イニャキのシュートで得たCKからビルバオが先手を奪った。33分、CKの流れからファーサイドのイニャキまでボールが流れ、最後はイニャキが体勢を崩しながらシュートを押し込んだ。

 リードを許したレアル・ソシエダは、ハーフタイムに2枚替え。アリツ・エルストンドとアンデル・バレネチェアを送り出すと、55分にバレネチェアがボックス内からシュートを放ち、そのこぼれをボックス右で拾った久保が右足で狙う。しかし、GKウナイ・シモンの牙城を崩すことができず、久保は61分にオヤルサバルと共にピッチを退いた。

 すると70分、カウンターからビルバオが追加点を奪う。右サイドでパスを受けたイニャキがボックス右に侵入し、角度のない位置から右足を振り抜くと、強烈なシュートがニア上に突き刺さり、試合を決定づけた。レアル・ソシエダは終盤にアレクサンダー・セルロートとバレネチェアがゴール前で決定機を迎えたが、フィニッシュの精度を欠いて試合は終了。ホームチームのビルバオが2-0で勝利を収めた。
 

【スコア】
ビルバオ 2-0 レアル・ソシエダ

【得点者】
1-0 33分 イニャキ・ウィリアムス(ビルバオ)
2-0 70分 イニャキ・ウィリアムス(ビルバオ)