デ・ゼルビ監督

 ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督が、チェルシー戦を振り返った。15日、クラブ公式サイトが伝えている。

 プレミアリーグ第31節が15日に行われ、ブライトンは敵地でチェルシーと対戦。13分に先制点を許したものの、42分にダニー・ウェルベックのヘディング弾で追いつくと、69分にはフリオ・エンシソが弾丸ミドルシュートを突き刺し、2-1で逆転勝利を収めた。

 イギリスメディア『Squawka』によると、1901年創設のブライトンにとってこれがチェルシーの本拠地『スタンフォード・ブリッジ』でクラブ史上初の白星に。なお、最初のリーグ戦14回の対戦でチェルシー相手に白星がなかったブライトンだが、10月のホーム開催時に4-1で勝利を収めたのに続いての連勝となり、シーズンダブルも達成した。

 試合後の記者会見でデ・ゼルビ監督は「グレアム・ポッターには感謝をしなければならない。なぜなら、私は非常に素晴らしい強力なチームを見つけられたからね。今は私の考えを伝えようとしている」とブライトンの前指揮官で先日チェルシーを解任されたポッター氏への感謝を口にしながら、次のように試合を振り返った。

「結果とパフォーマンスには満足している。選手たちがプレーした質もよかった。正直言って、ここにいる選手たちの監督を務められていることを幸運に思っている。ファンやクラブを喜ばせることができたから満足しているけど、私はもうすでに(FAカップ)準決勝のことを考えている。フットボールは明日のことだ。過去(結果)のことに満足しすぎていたら、フットボールで仕事をすることはできないからね」

 また、決勝弾を決めたエンシソについてデ・ゼルビ監督は「フリオは我々の重要な若い選手の一人だ。彼には満足している」と賛辞を送った一方で、「彼にとっても我々にとっても重要なゴールだったが、そのあとはもっと上手くできたはずだった。深い位置でプレーしすぎたので苦しみすぎてしまった。そこのメンタリティなどは改善しなければならない」と改善点も口にした。

 次戦は23日にFAカップ準決勝でマンチェスター・Uと対戦するブライトンだが、チェルシー戦ではジョエル・フェルトマンとエヴァン・ファーガソンが負傷交代を余儀なくされた。デ・ゼルビ監督は両選手がマンチェスター・U戦には出場できないことを明言しながら、シーズンの終盤戦に向けてチーム全員で戦っていく必要があることを強調した。

「あまりにも多くの選手を失っている。とても厳しいシーズン最後の期間を迎えており、次の試合ではFAカップ準決勝に挑むことになるが、非常にいい選手たちがいるし、状況を変えることができると思う。たとえば、パスカル・グロスは今日、中盤で先発しながら、サイドバックで試合を終えた。次の試合、そして残りのシーズンに向けて、目標を達成するためにあらゆる準備をしなければならない」