プレミアリーグ第31節が16日に行われ、マンチェスター・Uとノッティンガム・フォレストが対戦した。
現在プレミアリーグ2連勝中のマンチェスター・U。13日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・準々決勝ファーストレグのセビージャ戦は2点を先行しながら終盤の2失点でドローに持ち込まれる後味の悪い結末となったが、チーム状況そのものは決して悪くはない。チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得するために勝ち点を積み重ねたいシーズン終盤戦だ。今節は残留争い真っ只中のノッティンガム・フォレストと敵地で対戦。現在プレミアリーグ9戦未勝利(3分6敗)と白星から遠ざかっているが、強豪相手に金星を飾れるだろうか。
マンチェスター・Uは前節のエヴァートン戦からスターティングメンバー5名を変更。足首の負傷による長期離脱を強いられていたクリスティアン・エリクセンが復帰後初の先発に名を連ねた。ラファエル・ヴァラン、リサンドロ・マルティネスをケガの影響で欠く最終ラインはハリー・マグワイアとヴィクトル・リンデロフのコンビに。マーカス・ラッシュフォード不在の最前線にはアントニー・マルシャルが入った。一方、ノッティンガム・フォレストはケイラー・ナバス、レモ・フロイラー、レナン・ロディらがスタメン入りを果たした。
試合は立ち上がりからマンチェスター・Uがボールを保持し、相手ゴールを脅かす場面を増やしていく。均衡が破れたのは32分。素早い切り替えにより敵陣高い位置でボールを引っ掛けたマルシャルが、ブルーノ・フェルナンデスのスルーパスに反応してペナルティエリアに侵入する。ファーストタッチをスペースに流して左足を振り抜くも、ここはGKナバスがセーブ。だが、こぼれ球に反応したアントニーが体を投げ出してゴールに押し込み、マンチェスター・Uが先手を取った。
1点リードで折り返した後半も試合の様相は変わらない。56分には左コーナーキックのキッカーを務めたB・フェルナンデスが、ペナルティエリア左でエリクセンの落としを受け、右足で弾丸シュート。枠を捉えた強烈な一撃はナバスが触ってクロスバーを直撃した。
その後もマンチェスター・Uが怒涛の攻撃を続けながら、GKナバスのファインセーブもあってなかなか追加点を奪うことができない。それでも、76分にはマンチェスター・Uが厚みのある攻撃を披露。自陣でのパス交換からカゼミーロにボールが渡ると、ダイレクトでの落としからダロトが斜めのパスを付ける。B・フェルナンデスが右へ繋ぐと、ボールを受けたアントニーが中央のスペースへボールを運び、細かいタッチでの突破からスペースへスルーパス。背後から走り込んできたダロトがこのボールに反応し、右足でゴールネットを揺らした。
試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・Uがプレミアリーグ3連勝を飾った。今節はニューカッスルがアストン・ヴィラに0-3で敗れたため、マンチェスター・Uは3位に浮上。来季のCL出場権獲得に向けて大きな白星を掴んだ。一方、ノッティンガム・フォレストはこれで10戦未勝利に。残留に向けて依然として厳しい状況が続く。
この後、マンチェスター・Uは20日にEL・準々決勝セカンドレグのセビージャ戦を戦い、23日にはFAカップ準決勝のブライトン戦に臨む。一方、ノッティンガム・フォレストは22日に次節のプレミアリーグでリヴァプールの本拠地に乗り込む。
【スコア】
ノッティンガム・フォレスト 0-2 マンチェスター・U
【得点者】
0-1 32分 アントニー(マンチェスター・U)
0-2 76分 ディオゴ・ダロト(マンチェスター・U)