アントワーヌ・グリーズマン

 アトレティコ・マドリードのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが、16日に行なわれたラ・リーガ第29節アルメリア戦を振り返った。同日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 ラ・リーガ第28節終了時点で、アトレティコ・マドリードはシーズン前半戦の出遅れが響くものの、直近のリーグ戦12試合負けなしで3位に浮上するなど、首位バルセロナとの差を「15」にまで縮めた。そして今節は、『シビタス・メトロポリターノ』にアルメリアを迎えると、FWアントワーヌ・グリーズマンのドブレーテで2-1の勝利。これでリーグ戦6連勝となり、次節はバルセロナと対戦する。

 今季はチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージを最下位で敗退し、ラ・リーガでも波に乗り切れない時期を過ごしたアトレティコ・マドリード。近年は、負けが込むと長期政権の弊害としてディエゴ・シメオネ監督の解任論が飛び交うなどしているが、グリーズマンは「長い間クラブを見ている人々は、4試合も悪い試合をすると、サイクルの終わりを口にすることがあるけど、それは普通のことだと思う。ただ、チョロは、アトレティコにとって最高の監督だよ」と強調。続けて「こういうときこそ、謙虚に努めなければならないし、11月、12月と同じようにハードワークを続けていかないとね。ワールドカップの後、結果がついてきて、自信を持つことができた。このチームはどんな試合にも勝ち、フットボールを楽しむことができるレベルに到達している」と殊勝な思いを語るとともに、自信を覗かせた。

 またグリーズマンは、自身のパフォーマンスにも言及。アルメリア戦のゴールにより、公式戦12ゴール10アシストの2桁得点2桁アシストを達成した同選手は「(昨年)到着したとき、僕は自分自身がファンにやってきたことの全てに対して、謙虚でなければならなかった。今年も同じで、契約の関係で30分しかプレーできない状態からスタートしたけど、それでも気にせずに取り組んできたよ」としつつ、「僕はここにいて、ここで楽しみたかっただけなんだ。働くこと、フットボールが与えてくれるもの、そしてチームメイトは、僕が戦い続ける姿勢を見てくれている。これまでの努力は報われているし、チームメイトも助けてくれた。だから僕はピッチで、スタジアムに来てくれる人たちと一緒に楽しめている…そういうときは、それがピッチに表れるんだ」と好調の要因を明かしている。

 アトレティコ・マドリード復帰初年度となった昨季は、公式戦8得点6アシストと物足りない数字に終わったグリーズマン。シーズン佳境に差し掛かった時点で、2桁得点2桁アシストを達成し、少しばかりかプレッシャーから解放された“エース”はこの先、どこまで記録を伸ばすのだろうか。