ジュード・ベリンガム

 ドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガムは、今夏の移籍市場で無理にステップアップをする必要はないと考えているようだ。イギリスメディア『タイムズ』が16日に報じている。

 今シーズンもドルトムントの中心選手に君臨しているベリンガムは、ブンデスリーガ第28節終了時点で27試合に出場して4ゴール5アシストを記録している。DFBポカールチャンピオンズリーグを含めた公式戦通算ではここまで38試合の出場で10ゴール7アシストを記録。FIFAワールドカップカタール2022でもイングランド代表の主力として活躍し、今やヨーロッパのビッグクラブの“注目銘柄”に。2022-23シーズン終了後の移籍が噂されている。

 これまでにリヴァプール、マンチェスター・C、レアル・マドリードなどからの関心が報じられていた。だが、11日には『BBC』や『スカイスポーツ』などの大手イギリスメディアにより、リヴァプールの“ベリンガム争奪戦”からの撤退が報道。1億ポンド(約166億円)を超えるとも予想されている移籍金を考慮し、今夏に実行可能な補強ではないと判断したことが伝えられていた。

 また、レアル・マドリードも新スタジアムの建設費を理由に今夏の移籍市場で莫大な金額を投資する予定はないという。過去のイングランド人選手がレアル・マドリードへの適応に苦しんだケースなども念頭に置き、依然として関心は継続しつつも、“マネーゲーム”に参加するつもりはない模様だ。元ドイツ代表MFトニ・クロース、クロアチア代表MFルカ・モドリッチとの契約延長に向けた動きも報じられていることから、ベリンガム獲得に向けた“本気度”は下がっている可能性がある。

 このような状況の中、ベリンガム自身は“無理に”今夏のステップアップをする必要はないと考えているようだ。『タイムズ』によると、自身のスタイルに適していないと考えるクラブへの移籍をするよりも、ドルトムント残留を望んでいるという。希望するクラブからの獲得オファーがなければ、来シーズンもドルトムントでプレーし、2024年夏に再び自身の将来を見直すことも選択肢の1つとして浮上している模様だ。

 ヨーロッパのビッグクラブがこぞって関心を示し、今や毎日のように移籍に関する報道が飛び込んでくるようになったベリンガム。果たして、今シーズンが自身にとってドルトムントでの“ラストシーズン”となるのだろうか。