チェルシー

 リヴァプールレアル・マドリード、マンチェスター・Uなどでプレーした元イングランド代表FWマイケル・オーウェン氏が、不振に陥っているチェルシーについて言及した。18日、イギリスメディア『BT Sport』が伝えている。

 チェルシーは18日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグでレアル・マドリードと対戦した。ファーストレグを0-2で敗れて迎えたホームでの一戦だったが、58分に先制を許すと、80分にも追加点を奪われ、0-2で試合終了。2試合合計0-4で敗退となった。

 昨夏に就任したトッド・ベーリー共同オーナーの下、新体制となったチェルシーは2回の移籍市場で6億ポンド(約1000億円)もの大型補強を敢行。しかし、リーグ戦は11位に位置し、CLでも敗退したことで来シーズンのCL出場は絶望的な状況となった。

 来季は2016-17シーズン以来、7シーズンぶりにヨーロッパの大会に出場できないことになりそうなチェルシーについてオーウェン氏は、レアル・マドリード戦後に「ここには素晴らしい選手たちがいる。信じられないほど才能のあるチームだ。彼らはすべての基礎を持っていると思う」と選手の能力は認めた一方で、新オーナーら上層部による補強戦略がチームに混乱をもたらしているとの見解を明かした。

「彼らはほとんどを間違った方法でやってしまった。買収したばかりなのに、多くの選手を獲得してしまい、今大きな問題を抱えている。彼らが最初にやらなければならないことはチームを整理することだと思う。それが監督たちを疲れさせている。私はそのことを確信している。試合前にもフランク・ランパード(暫定監督)に質問したしね」

「練習場に行くと、30人ほどの選手がいる。それは本当に疲れるものだ。信じられないことだ。彼らがこれほど多くの選手を獲得したことはどれほどの間違いだっただろうか。そして、今度は内部でそれが彼らを痛めつけている。なぜなら、選手たちを追い出さなければならないからね。でも、何人かの選手は退団を望んではいないはずだから、彼らにお金を払い続けなければならない。それは本当に高価な失敗だよ」