チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグが19日に行われ、マンチェスター・Cは敵地でバイエルンと1-1で引き分けた。この結果、2戦合計スコアを4-1としたマンチェスター・Cが3シーズン連続となるCL準決勝へ駒を進めることが決定。試合後、マンチェスター・Cのクラブ公式HPがジョゼップ・グアルディオラ監督のコメントを伝えた。
試合はスコアレスで迎えた後半に均衡が破れる。57分、ベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネからのパスを受けたノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが、対峙したフランス代表DFダヨ・ウパメカノが足を滑らせた隙を見逃さず、左足でシュートを沈めた。終盤にはPKで1点を返されたものの、流れの中では得点を許さず、試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・Cが180分間を通して安定した試合運びを見せ、準決勝行きの切符を掴み取っていた。
試合後、グアルディオラ監督は「3シーズン連続でCLの準決勝に進出することができた。これはとても嬉しいことだね」と喜びを露わにした。一方で「正直なところ、4-1という結果はこの2試合で何が起こっていたかを示していないと思っている」と指摘。「バイエルンのフィジカル面での強さ、アイデアの多彩さを知っているからね。これ以上を求めることはできなかっただろう。バイエルンを率いていた時も、敵として対戦する今も、その印象に変わりはない」と話した後、CLで求められる部分に言及し、選手たちを称えた。
「この大会では細部が重要だ。昨季の我々がまさにそうだった。今日とは対極の立場にいた。でもバイエルンとの2試合では適切な時に適切な場所にいて、当時からの進歩が見られたと思う。加えて、ボックス内での守備が素晴らしかった。ここは昨季と比較して最も成長した部分だと思う」
「後半は頭から試合を支配できたが、唯一の後悔していることもある。パスを連続して繋ぎ、素早くフィニッシュに持ち込めなかったことだ。しかし、相手のクオリティを考慮するとマンチェスター・Cのみんなは祝福される権利がある。おめでとうと伝えたい」
勝利したマンチェスター・Cは準決勝でレアル・マドリードと対戦することが決まっている。昨シーズン、マンチェスター・Cは2シーズン連続の決勝戦進出が目前に迫っていた中、後半アディショナルタイムの2失点と延長戦のPKによる失点でレアル・マドリードに敗れていた。クラブにとって悲願のCL初制覇に向けて、グアルディオラ監督は“最大の山場”がレアル・マドリードとの試合だと考えているようだ。「彼らは直近の13シーズンで11回も準決勝に進出していると聞いたよ。脱帽だね」と話した後「CLで優勝したいならば、レアル・マドリードを倒さなければならない。恐らくこの目標を掲げるすべてのクラブが同じように考えているはずだ」と発した。
マンチェスター・Cとレアル・マドリードが相見えるCLの準決勝。ファーストレグは5月9日、セカンドレグは同17日に開催される。