バイエルンのオリヴァー・カーンCEO(最高責任者)が、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト8敗退を受けて胸中を明かした。19日、ドイツ誌『Kicker』が伝えている。
今季CLでバイエルンは、バルセロナやインテルらと同居した“死の組”を首位通過するなど、8戦全勝で準々決勝にまで駒を進めてきた。しかし先月24日にユリアン・ナーゲルスマン前監督が電撃解任されると、トーマス・トゥヘル新監督就任4試合目で迎えた、マンチェスター・Cとの準々決勝ファーストレグで0-3の完敗。結局、19日に行われたセカンドレグでも1-1と2戦合計スコアをひっくり返すことができずに、2季連続のベスト8敗退の憂き目に遭っている。
バイエルンは今季、クラブ歴代2位の公式戦344得点を記録し、昨夏に退団したFWロベルト・レヴァンドフスキの穴を埋めることができていない。“絶対的なストライカー”の不在について、マンチェスター・Cに所属するFWアーリング・ハーランドを引き合いに出したカーンCEOは「我々は、今日見た“9番”も含めて、ストライカーを補強するためにあらゆることを試したが、残念ながら上手くはいかなかった」と吐露。続けて「常に目を光らせ、毎日対処しているけど、ロベルト・レヴァンドフスキのような“9番”をヨーロッパで獲得することは困難だ。そのレベルの選手は多くはないからね。仮にそのような選手が現れたとしても、非常に膨大な移籍金がかかるだろう」と見解を示した。
CL敗退により、トゥヘル監督就任以降2つ目のタイトルを失ったバイエルン。残るはブンデスリーガのみとなったが、カーンCEOは同指揮官について「我々はまだ、お互いを知ろうとしているところだ」と口にしつつ、「多くの疑問はないし、私はこのチームに確信を持っている。トゥヘル監督には、いくつかのネジを調整する時間が必要だろう」と信頼を寄せている。