日韓の10代は相思相愛 「K-POP・アニメが大好き」の“文化一点突破”で友好は進むか?
【映像】10代と60代で真逆になる「好感度アンケート」
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 先月行われた日韓首脳会談にて両首脳が親睦を深めた直後、「7割の韓国人が日本に好感をもっていない」というアンケートが発表された(調査:韓国紙『東亜日報』より)。

【映像】10代と60代で真逆になる「好感度アンケート」

 たしかに日本と韓国の間には長きにわたって解決できていない問題がいくつもあるが、北朝鮮への対応や貿易など、友好関係を深めることで双方がメリットを享受することは明白だ。

ABEMA Prime』では日韓の架け橋として活動する韓国人に加え、韓国の文化や習慣などを発信する韓国人YouTuberらと、「日韓が仲良くなる方法」を話し合った。

 7割が“日本に好感がない”という結果の一方で、昨年9月に公表された「東アジア研究員」と「言論NPO」による世論調査では別の真実が見えてくる。

日韓の10代は相思相愛 「K-POP・アニメが大好き」の“文化一点突破”で友好は進むか?
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 結果は、10代の日本人は52.2%、韓国人も53.5%が相手国に好印象をもっており、60代(日本人は25.4%、韓国人は22.9%)と対照的だったのだ。

 韓国の文化や習慣などを発信する、韓国人と日本人のYouTuberコンビ「トッポギ侍」のがんちゃんさんは「本当に世代によって好感が違う。実際に僕が韓国に住みながら思ったのは、10代20代の方々は日本に対してすごく好印象を持っている。今、『SLAM DUNK』とか『鬼滅の刃』とかめちゃめちゃ韓国でも流行っている。日本のカルチャーがすごく人気だ」

 19歳の時にソウルから来日、日本と韓国の交流の場を作るNPO法人「グローカルネット」副理事長の宋恩植氏も「やはり若い人のほうが、政治は政治、文化は文化、自分の思考は自分の思考、という形で分けて考えることがよりできていて、上の世代より柔軟かな。若い世代の日本の文化に対する愛着はものすごい。文化交流から日韓はもっと仲良くなれると考えている」と述べた。

 NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星氏は「10代20代ではほぼ総意で『嫌悪感はないんだ』とお互いの国で言っているという事実はやはりすごい。文化が唯一かつ最大の交流窓口であることは間違いないと思う」と賛同しながらも「ただ、それらは政策によっていとも簡単に歪められる可能性も孕んでいる」と危険性を示唆した。

「教育」も政治によって左右されるものの一つだ。ソウルで生まれ育ち99年に来日、反日感情と日韓関係等を取材するジャーナリストの崔碩栄氏は「昔に比べたら内容・文量的に強化されている。昔は慰安婦の話も教科書になかったし、戦時動員とかは80年代までは1行か2行ぐらいだったが、今はいろんな数字や写真を入れて何ページにもかけて説明している」と現状を伝える。

 日本と中国を拠点に活動するプロデューサーの陳暁夏代氏は「中国は2016年に韓国にTHAAD(終末高高度防衛ミサイル)が配置されてから、韓国の文化的な娯楽一切を7、8年にわたって禁止している。もう韓流映画も上映できないし、韓国の芸能人はテレビには出られないし、K-POPも一切流れない。そうやって日頃から“摂取”しないで、政治の暗い話を聞かされたら好きになることなんてない」

 と韓国と中国の現状を説明。さらに「例えばビートルズが好きになって英語を覚えて、英語を覚えたからイギリスのニュースを見る、そんな順番が一番気楽だと思う。そういうルートが中韓で途切れてしまったことが残念だ。そういったことが日韓の間では起きないといいなと思っている」と述べた。

 大空氏は「政策の強い影響を受けるから、政治と文化は切り離せない。今後は文化によっていかに交流を維持していくかが最大の突破口だ。『交流を促進していく』と日韓双方の若者が言っているのは希望だ」と述べた。

(『ABEMA Prime』より)

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