マンチェスター・シティの47年ぶりの訪韓が決定…アトレティコ・マドリードと対戦

 4月20日、マンチェスター・シティが今夏にアジアツアーの一環で韓国を訪問することを発表した。

 韓国のストリーミングサービス『Coupang Play』が主催・主管する「Coupang Playシリーズ」の招待チームとして訪韓するシティは、7月30日にソウルワールドカップ競技場でアトレティコ・マドリードと親善試合を行うことが決まっている。

 また、シティが訪韓する期間にKリーグ1(1部)の日程が組まれていないことから、Kリーグオールスターと対戦する案も浮上しているという。

 アジアツアー決定で来日の可能性にも注目が集まるが、今回の訪韓が初めてではないことをご存じだろうか。発表でも伝えられていたが、シティの韓国訪問は1976年以来、実に47年ぶりのことなのだ。

 記録を調べてみると、当時1975-76シーズンのEFLカップで優勝したシティは、1976年5月末から6月上旬にかけて日韓を訪問するアジアツアーを開催していた。日本では5月21日から28日にかけて国立競技場、名古屋、広島の3カ所をまわり、日本代表と計4回の親善試合を実施。結果はシティが3-0、1-0、1-0、2-0で4戦全勝を収め、韓国へと渡った。

 韓国代表とは3回の親善試合が組まれたが、5月30日にソウルで行われた1戦目は4-2で韓国代表が勝利。ただ、6月1日に釜山、3日に大邱で行われた2試合はいずれもシティが3-0で制し、日韓合計6勝1敗でツアーを終えた。ちなみに、当時の韓国代表には後にフランクフルトレヴァークーゼンでUEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)優勝を経験するチャ・ボムグン氏などが選ばれていた。

 なお、昨年の「Coupang Playシリーズ」ではソン・フンミン擁するトッテナムが訪韓し、ソウル開催のチームKリーグ戦に6万4100人、水原開催のセビージャ戦4万3998人と、2戦合計10万人越えの観客が来場した。

 今年も欧州屈指のスター軍団であるシティ、そしてラ・リーガの強豪アトレティコが激突するだけに、会場には多くのサッカーファンが詰めかけるはずだ。

 約半世紀ぶりのシティ来訪で韓国がどれだけの熱狂に包まれるのか、7月のアジアツアーを楽しみに待ちたいところだ。

文=ピッチコミュニケーションズ