アウクスブルクvsシュトゥットガルト

 ブンデスリーガ第29節が21日に行われ、アウクスブルクシュトゥットガルトが対戦した。

 遠藤航、原口元気、伊藤洋輝の日本人選手3人が在籍しているシュトゥットガルトは、現在ブンデスリーガで勝ち点「24」の16位と残留争いの渦中にいる。苦しい状況が続く中、前節は2位ドルトムント相手に前半で退場者を出したものの、後半アディショナルタイムで同点に追い付き、貴重な勝ち点「1」を獲得した。今節は14位アウクスブルクの本拠地に乗り込んでの一戦。残留のために勝ち点を積み上げたいところだ。

 シュトゥットガルトは遠藤がボランチに入り、リーグ戦14試合連続のスタメン出場。さらに伊藤も3バックの一角としてリーグ戦2試合ぶりに先発に名を連ねた。原口はベンチから出場機会をうかがうこととなった。そのほか、ヨシュア・バクノマンやセール・ギラシらがスタメン起用されている。

 試合開始直後の8分、ホームのアウクスブルクがスコアボードを動かす。敵でボールを保持すると、右サイドの深い位置を取ったアルネ・マイアーにボールが渡る。マイアーの精度の高い右足クロスに、ゴール前でディオン・ドレナ・ベーリョがダイビングヘッドで合わせ豪快にネットを揺らした。ホームチームが幸先良く先制する。

 ビハインドを負ったシュトゥットガルトは12分にチャンス。前線でアウクスブルクのビルドアップを引っ掛けると、ボールをキープしたギラシがボックス内左へ走り込むクリス・ヒューリッヒに展開。ヒューリッヒが深い切り返しで相手DFを外し右足を振り抜いたが、枠を捉えたシュートはGKの好セーブに阻まれ、惜しくも得点とはならなかった。

 その後は一進一退の攻防が続き、互いにゴール前に迫るシーンを作るも、どちらもゴールネットを揺らすまでには至らず。前半はこのままアウクスブルクの1点リードで折り返した。

 同点に追いつきたいシュトゥットガルトは後半開始と同時に2枚替えを敢行。前節ドルトムント戦でゴールを奪ったタンギー・クリバリとサイラス・カトンパ・ムブンパを投入。71分にはFWのティアゴ・トマスをピッチに送り込むなど次々と攻撃的なカードを切っていく。前半と比較してボール保持率が高まり、相手ゴール前に迫るシーンも増やしていくものの、なかなか決定的なシュートを放つことができない。

 こう着状態が続く中で迎えた78分、シュトゥットガルトに待望の同点ゴールが生まれる。敵陣中央でFKを獲得すると、リスタートでボールを受けたトマスが右足でボックス内に鋭いクロスを送る。このボールに反応したのは遠藤。ゴール前でボールを収めると、一度は相手GKの対応に阻まれたものの、最後は滑り込みながら左足で押し込みネットを揺らした。遠藤にとっては今シーズンのリーグ戦4ゴール目となった。

 その後は逆転を狙ったシュトゥットガルトだったが、追加点を奪うことはできず。試合はこのまま1-1で終了し、シュトゥットガルトは2試合連続のドローという結果に。残留圏内の15位ボーフムとの勝ち点差は暫定で「2」となっている。一方のアウクスブルクはリーグ戦6試合未勝利となっている。なお、遠藤と伊藤はフル出場。原口は出番なしに終わっている。

 次節は29日に行われ、アウクスブルクはアウェイでフランクフルトと、シュトゥットガルトはホームでボルシアMGと対戦する。

【スコア】
アウクスブルク 1-1 シュトゥットガルト

【得点者】
1-0 8分 ディオン・ドレナ・ベーリョ(シュトゥットガルト)
1-1 78分 遠藤航(シュトゥットガルト)