カルロ・アンチェロッティ

 レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、サッカー界の過密日程に苦言を呈した。21日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。

 今季のレアル・マドリードは、ラ・リーガ、コパ・デル・レイ(国王杯)、スーペルコパ・デ・エスパーニャ、チャンピオンズリーグ(CL)、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブ・ワールドカップと、6つの大会に参戦。国王杯、スーペルコパ、クラブW杯では決勝まで勝ち上がり、CLでも準決勝進出を果たした。ここまで公式戦49試合を消化し、少なくともあと12試合を戦う必要がある。

 さらに今シーズンは、シーズン真っ只中にFIFAワールドカップカタール2022が開催された異例のスケジュールに。それぞれの代表戦にも参加した選手たちは、ほぼ休むことなく稼働し続けている。

 サッカー界は今後、W杯やCL、クラブW杯などの大会を拡張する方向性で“成長”を目指している。しかしながら、記者会見でハードスケジュールに言及したアンチェロッティ監督は、大会の主催者たちに対して次のような警告を発した。

「カレンダーは理にかなっていない。タイトすぎる。試合が多すぎるんだ。私たちは、サッカーにおいて最も重要な役割を担う選手たちの健康を評価しなければならない。ラ・リーガ、連盟、UEFA(欧州サッカー連盟)、FIFA(国際サッカー連盟)、ここにいる誰もが、自分なりの思惑を持っている。彼らにとって選手たちは何の価値もない存在であり、こんなことはおかしい。何かを変えなければならない。試合数が多すぎる」