ロベルト・デ・ゼルビ監督

 ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督が、FAカップ決勝進出を逃したことに悔しさを滲ませた。23日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 FAカップ準決勝が23日に『ウェンブリー・スタジアム』で行われ、ブライトンはマンチェスター・Uと対戦。スコアレスで90分を終えると、延長戦も試合は動かず、120分が終了した。そして、PK戦では6人目までお互いに全員が成功すると、7人目のキッカーを務めたソリー・マーチが枠を捉えることができず。その後、7人目に得点を許し、6-7で敗退となった。なお、三笘薫はフル出場を果たした。

 データサイト『OPTA』によると、この結果、ブライトンは『ウェンブリー・スタジアム』で行われた公式戦6試合中4試合で無得点に終わったという。そして、6戦未勝利(2分け4敗)となり、これは同スタジアムで勝利を挙げたことがないチームの中で最多の試合数になった模様で、相性の悪さが伝えられている。

 試合後、デ・ゼルビ監督は「私たちはよりいいプレーをして、得点するチャンスも多かったから、勝利に値していたと思う。後半の途中は苦しんだが、そのほかの部分では支配して、ピッチの半分でプレーすることができた」と悔しさを滲ませながら振り返った。

 また、PK戦で唯一の失敗をしたマーチには何と声をかけたかと聞かれたデ・ゼルビ監督は「あまり多くの言葉はかけていない。彼には私も選手だったし、PKで多くのミスをしてきたから、これは問題がないと伝えた」と明かしつつ、「彼はピッチ上で最も優れていたパフォーマンスを見せていた選手の一人だった。特に今日は彼を誇りに思っているよ」と語った。

 FAカップ決勝進出を逃したブライトンだが、プレミアリーグでは3試合未消化ながら8位につけており、来季の欧州大会の出場権獲得の可能性も残している。デ・ゼルビ監督は「水曜日(26日)のノッティンガム・フォレスト戦から戦う準備ができていなければならない」と切り替える必要があることを強調した。

「重要な試合に負けた時により成長することができる。なぜなら、勝ち続けていれば改善することは難しいからだ。今日はとても悲しく、失望もしているが、次のノッティンガム・フォレスト戦、そして最後の9試合に集中しなければならない」