【映像】開始21分で5ゴールが生まれる衝撃の展開に
【映像】熾烈な4位争いは開始21分で5ゴールが生まれる衝撃の展開に

プレミアリーグ】ニューカッスル6-1トッテナム(日本時間4月23日/セント・ジェームズ・パーク)

 2022-2023シーズンのプレミアリーグも佳境に入るなか、熾烈な争いが続くのが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権をかけた戦いだ。

 CLは4位以上、ELは5位以上のクラブが自動で出場権を獲得する。6位は、6位以上のクラブがFAカップで優勝した場合に自動で出場権獲得、7位以下だった場合は予選からの参加となる。この争いは、8位ブライトンまでがその出場権を視野に入れている。

 その渦中の4位ニューカッスルと5位トッテナムの直接対決は衝撃的な結果となった。

【映像】熾烈な4位争いは開始21分で5ゴールが生まれる衝撃の展開に

第32節を終えて各クラブの立ち位置は?

 プレミアリーグ第32節終了時点で、アーセナル(勝ち点75)とマンチェスター・シティ(勝ち点70、未消化2試合)が突出し、両者はCL出場をほぼ確実なものにしている。

 それに次ぐのが、3位ニューカッスルと4位マンチェスター・ユナイテッドだ。ニューカッスルは5位トッテナムとの上位争いを6-1という衝撃的なスコアで制し、”シックスポインター”で貴重な勝ち点3を獲得した。この試合は、開始わずか21分でニューカッスルが5点を先行するという圧倒的な展開となった。その結果、マンチェスター・ユナイテッドと勝ち点59で並び、3位へと浮上している。だがニューカッスルは1試合、マンチェスター・ユナイテッドは2試合の未消化試合を残しており、順位はまだ暫定的なものである。

 この4クラブがCL権出場争いで一歩リードしており、次いで5位トッテナム、6位アストンヴィラ、7位リヴァプールが追っている。8位ブライトンは未消化を3試合残して勝ち点49と、未消化試合の結果によってはCL圏争いまで参入できる位置につけている。

CL・EL争いの今後の展開はどうなる?

 3位のニューカッスルは前節、アストン・ヴィラに0-3で大敗を喫した。このショッキングな敗戦から今節は奮起し、トッテナムに大勝。シーズン開幕の頃の守備の堅さは見受けられないが、ここにきてアレクサンデル・イサクやジョエリントンら攻撃が絶好調だ。シーズン二桁得点選手がクラブ歴代最多の3人誕生するなど、強いチームを作り上げている。

 今シーズン残りは7試合。2003-2004シーズン以来のCL出場権獲得に近づいている。

 4位マンチェスター・ユナイテッドは、レギュラーCB2人が離脱と、ディフェンス陣の怪我に悩まされている。次節からトッテナム、アストンヴィラ、ブライトンと上位対決3連戦が待ち受けており、ここで敗戦を喫すれば、一気にまくられてもおかしくはない。

 さらにユナイテッドは、日本時間24日にFAカップ準決勝で120分+PK戦の激闘を戦っており、過密&過酷なゲームを続けてきた選手の疲労はピークに達しているだろう。これからの2週間が正念場だ。

 5位トッテナムはニューカッスルに歴史的大敗を喫した。しかし、落ち込んでいる暇はない。次節はホームにマンチェスター・ユナイテッドを迎え入れる。その次は鬼門アンフィールドに乗り込み、リヴァプールとの対戦だ。ニューカッスルのように奮起し、勝利を収めることができるのだろうか。この2試合が上位争いに大きな影響を与えることになりそうだ。

 6位アストンヴィラはここから怒涛の上位対決ラッシュだ。現在9試合で負けなしで最も勢いのあるなかで、これまでいなかったカマラ、キャッシュ、コウチーニョら負傷者が戦列に戻ってくるとなれば、上位陣相手にも勝ち点を積み重ねることができるだろう。

 7位リヴァプールはボトムハーフとのゲームを多く残しており、日程的には優位と言える。CL出場権の獲得が絶望的と思われた2020-2021シーズンはラスト5試合を5連勝で終え大逆転で3位に入った。終盤戦の強さが彼らの特徴でもあり、大逆転で上位に食い込む可能性も十分にある。復帰したルイス・ディアスやジョタらが追い風となるだろう。

ブライトン悲願の欧州リーグ出場権獲得を前に重なる「不安要素」

 8位ブライトンは史上初のEL出場に向けてあと一歩だ。未消化試合が多く、CL圏争いにも加われる位置にいるが、上位陣とのゲームも多く残している。

 首位争い中の2クラブの他、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスル、アストンヴィラ計5チームとのゲームが残っており、どれも厳しい戦いを強いられるだろう。また、怪我で離脱する選手が増えているのも気がかりであり、特に心配なのがストライカーだ。

 ファーガソンとウェルベックの両CFが離脱してしまったため、現在のファーストチョイスは今季プレミアリーグで無得点のウンダヴだ。ファーガソンは早期復帰が期待されているものの、彼が戻ってこられなければ厳しい戦いを余儀なくされそうだ。そうなれば当然、三笘をはじめとする攻撃陣への負担は計り知れない。

 さらに未消化試合の多いブライトンは、4月27日のノッティンガム・フォレスト戦から5月29日の最終節アストンヴィラ戦まで約1か月の間に9試合を戦わなくてはならない。疲労によるパフォーマンスの低下はもちろん疲労蓄積からくる怪我の心配など、選手層の薄い中堅クラブにとっては大きな不安要素となっている。

 今季はボトムハーフが混戦であり、1試合落とせばすぐに降格争いに回ってしまう状況だ。一方で残留争い中のチームが意地を見せるため、下位チームとの対戦も一筋縄ではいかない。ここからさらに激しい戦いが繰り広げられるプレミアリーグから目が離せない。
ABEMA/プレミアリーグ)(c)aflo

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