(右)サディオ・マネと(左)セルジュ・ニャブリ

 バイエルン所属のセネガル代表FWサディオ・マネとドイツ代表FWセルジュ・ニャブリに、今シーズン終了後の退団の可能性が浮上しているようだ。24日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 先月24日に“3冠”達成の可能性を残しながらユリアン・ナーゲルスマン前監督の解任に踏み切ったバイエルン。トーマス・トゥヘル監督の下で再スタートを切ったものの、4月5日に行われたDFBポカール準々決勝でフライブルクに敗れ、“3冠”の可能性が早々に消滅。さらにチャンピオンズリーグ(CL)ではマンチェスター・Cに屈しベスト4進出を逃すと、11連覇を目指すブンデスリーガでも直近のマインツ戦での敗北により2位に甘んじている。

 また、CL準々決勝ファーストレグのマンチェスター・C戦後には、マネがチームメイトのドイツ代表FWレロイ・サネの顔面を殴打するといった事件も発生。ドイツの絶対王者はピッチ内外でかつてないほど混乱に陥っていると言っても過言ではない。こうした状況を受け、クラブは今シーズン終了後の変化の必要性を痛感しており、スカッドの再編についても検討がなされているという。

 そんな中、今シーズンからバイエルンでプレーしているマネに退団の可能性が浮上しているようだ。リヴァプールから鳴物入りで加入した同選手はシーズン前半戦こそ得点を量産したものの、負傷からの復帰後はわずか1ゴールと本領を発揮することができていない。『スカイスポーツ』によると、現時点ではトゥヘル監督もマネの起用法について明確な答えを出せずにいるという。こうしたピッチ上でのパフォーマンス面や前述の殴打事件の影響などにより、マネは今シーズン終了後の放出候補の1人に数えられているようだ。

 また、2018-19シーズンからバイエルンの一員としてプレーしているニャブリについても、今夏の売却が検討されているという。今シーズンはここまで公式戦42試合に出場し12ゴール11アシストをマークしているニャブリだが、継続性に乏しいパフォーマンスや過密日程の最中でのパリ・コレクション参加などにより、度々批判に晒されている。クラブ側もピッチ内でのパフォーマンス面を問題視しており、同選手の去就について議論を重ねているようだ。

 マネは2025年夏、ニャブリは2026年夏まで現行契約を残しているが、仮に適切な額でのオファーが提示された場合にはバイエルンが今夏の売却を決断する可能性もあると『スカイスポーツ』は指摘している。