レアル・マドリード

 ラ・リーガの第31節が25日に行われ、2位のレアル・マドリードが11位のジローナと対戦した。

 前節終了時点で、首位を走るバルセロナとは勝ち点差「11」がつくなど、リーグ戦では苦しい状況に置かれているレアル。対するジローナは、ラ・リーガ昇格初年度ながら組織的なポゼッションサッカーを武器に11位と健闘している。
 
 試合が始まると、レアルのポゼッションが続く中でジローナにチャンスが訪れる。12分、左サイドでの流れるような連携からミゲル・グティエレスがクロスを供給。これをバレンティン・カステジャーノスが頭で合わせ、11位のジローナが立ち上がりにゲームを動かした。

 勢いを増すジローナは、24分にも低い位置からのロングボールに身体をうまく使ったカステジャーノスが抜け出してボックス内に侵入。レアル・マドリードのGKアンドリー・ルニンとの1対1を制して追加点を奪う。しかし、僅かな取りこぼしも許されないレアルは34分、マルコ・アセンシオのクロスをヴィニシウス・ジュニオールがヘディングで押し込み1点差とした。

 同点としたいレアルだったが、後半開始直後の46分にも失点を喫する。ディフレクションしたクロスに反応したカステジャーノスにハットトリックとなる3点目を決められ、再びジローナが2点差とリードを広げた。さらに62分、ショートコーナーからのクロスにカステジャーノスが頭で詰め、“白い巨人”から1人で4得点を記録。レアルも85分には、ヴィニシウスのパスにルーカス・バスケスが反応して4-2とするも試合はそのまま終了となった。

 レアルは今シーズンのリーグ戦における最多失点で敗戦。また、カステジャーノスは1試合でレアルから4得点を奪った、21世紀最初の選手となった。

 次節、レアルは29日にホームでアルメリアを迎える。一方、ジローナは5月1日にアウェイでセビージャと対戦する。

 【スコア】
ジローナ 4-2  レアル・マドリード

【得点者】
1-0 12分 バレンティン・カステジャーノス(ジローナ)
2-0 24分 バレンティン・カステジャーノス(ジローナ)
2-1 34分 ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)
3-1 46分 バレンティン・カステジャーノス(ジローナ)
4-1 62分 バレンティン・カステジャーノス(ジローナ)
4-2 85分 ルーカス・バスケス(レアル・マドリード)