バイエルンは、ナポリに所属するナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンの獲得を目指しているものの、一筋縄ではいかなそうだ。25日、ドイツメディア『スカイ・スポーツ』が報じている。
昨夏の移籍市場でクラブ歴代2位の公式戦得点数「344」を記録したFWロベルト・レヴァンドフスキが退団したバイエルンは今季、リヴァプールから獲得したFWサディオ・マネが期待外れに終わり、FWエリック・マキシム・チュポ・モティングは公式戦17ゴールを記録しているものの、やはり前任者と比べると物足りない数字で、得点源に悩んでいる。オリヴァー・カーンCEOが「ストライカーを補強するためにあらゆることを試したが、上手くいかなかった」と語ったように、絶対的な“9番”の不在は、チャンピオンズリーグとDFBポカール敗退という成績に表れた。
当然、バイエルンは今夏の移籍市場でストライカー獲得を目指しており、その候補としてオシムヘンの名前が浮上している。まだ交渉は開始されていないものの、選手本人は前向きに検討していることが報じられていた。しかし、ナポリ側は移籍金として“ユートピア”的な金額を要求している模様。移籍市場に精通するフロリアン・プレッテンベルク氏は「ナポリは今現在、オシムヘンに1億5千万ユーロ(約221億円)の支払いを求めている」と明かしつつ、バイエルンとしては“その金額を払うつもりはない”という意思であることを伝えている。
また同氏は、マネとのトレード移籍案にも言及。オシムヘンの移籍金を抑えるために、退団候補であるマネを交渉に加えたアイデアを提案しているクラブ関係者がいると指摘した上で、「ナポリがマネの給与を支払わないと思うから、それは問題外だ」と断言している。
今季のセリエAとチャンピオンズリーグで快進撃を見せたナポリ。その立役者を狙うバイエルンだが、待望の“9番”は『アリアンツ・アレーナ』に到着することはあるのだろうか。