子育て支援に力を入れる区の図書館が、育児で疲弊する人のために無料で子どもを預かるイベントを開催した。
「ストレス溜まります」
「行きたいときに美容院に行けない。友だちとランチにも行けない」
「自分のタイミングで何もできないのが一番辛い」
育児に忙しい父母向けに、中野区立中野東図書館が開催した「自分時間を過ごしませんか?」というイベント。生後6カ月から未就学までの子どもをベビーシッターが1時間無料でみてくれて、その間は飲食可能なコワーキングコーナーもある館内で、読書やパソコン作業などの自由な時間を過ごすことができる。
中野東図書館の平田陽一館長は「中野区は『子育て先進区』を目標に掲げている。図書館としてどういったことができるか考えたときに、今回のようなものを思いついた」と話している。
図書館に訪れた人たちは子どもを預けてさっそく館内を散策。お目当ての本を見つけ読書に没頭する人や、子どもが気になってしまい様子を見に来る人の姿もみられた。
一方、子どもたちはプロのシッターを相手に楽しげな様子。泣き出してしまう子も、シッターが優しくあやしてくれているようだ。
親にとっても子どもにとっても貴重な1時間。あっという間にお迎えの時間となった。イベントの参加者からは「(子どもが)すごい楽しそうにしていたのでこっちも嬉しくなった」「1時間でもすごく貴重で、ありがたかった」「昼寝している間に読んだりしてもなかなか集中できなかった。今回は自分のために時間を使うことができた」などの声が寄せられている。
こうした公立図書館での一時保育について『ABEMAヒルズ』に出演した琉球大学・工学部教授の玉城絵美氏は「一時保育に最適な場所だと思う」として考えを明かした。
「子育てに限らず、ほとんどの人が生活の中で“自分に向き合う時間”は取れていないだろう。読書などで違う体験を取り入れるのは思考をリセットすることにも役立つ。自分を豊かにしたいと思い本を探すのは手間が掛かるものの、良い時間になるのではないか。図書館で集中できるというのはベストな選択肢だと思う」
(『ABEMAヒルズ』より)
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側